Editor's Room

itoh.com の舞台ウラをリアルタイムにご報告します。

2009年2月27日(金) 「駅弁」

お肉好きの私が一度食べてみたい駅弁がある。「極上松阪牛ヒレ牛肉弁当」。お値段なんと、10500円!お弁当には「松阪牛産地証明書」なるものまで付いているらしい。予約販売のみで、1週間前までに予約しなければならないらしい。お肉だけではない。野菜も有機にこだわり、卵も地卵を使用。なんとも贅沢な限りだ。お弁当の大きさは35センチ(らしい)。写真を見ると、お肉の上に金箔までほどこされている。金額もさることながら、松阪駅まで行く必要もある。死ぬまでに1度くらい食べられるのだろうか。」金箔はいらないので、少し安くならないだろうか」、「通販でなんとかならないだろうか」などと思う私は、このお弁当と対峙する資格はないのかもしれない・・・。(M)

前職の先輩で、話し言葉が落語調で、粋な若旦那という風情の先輩がいた。粋なだけに行動も粋であった。職場のある銀座から、昼食の駅弁を買いに昼休みを利用して駅弁大会が行われていた上野のデパートまで買いに行ったのだ。電車での往復だけでなく、デパートで駅弁を物色する時間、さらに食事する時間も含めると当然1時間で昼休みは完結しないため、先輩は結局怒られたのだが、私はその程度のことでは怒らない。それどころか心優しい私は先輩を誇りに思った。私の分も買ってきてもらったからだ。先輩に犠牲となってもらって味わった駅弁だが、職場で食べるのは味気ない。やはり新幹線なり、特急電車なりに乗って食べるのがいい。駅弁自体、旅情のあるものだが、旅情にはやはり旅が必要なのである。ただ旅とはいえ、飛行機の旅で弁当は似合わない。最近「空弁」というのが流行っているが、飛行機は機内食である。どんなにまずかろうと(ただ幸いなことにアメリカ系の航空会社に乗ったことは、まずい機内食には巡り合えてない)、機内食のない飛行機の旅など、ASKAのいないCHAGE & ASKAみたいなものである。(HK)

「峠の釜めし」は、おそらくこれまで50食は食べたと思います。年に1、2食の計算ですが、30年くらい食べ続けています。他の駅弁には詳しくありませんが、「峠の釜めし」に関してだけは、お漬物の容器や値段の変遷も記憶しています。好きだからというよりは(もちろん好きでもありますが)、お正月のお雑煮のように、夏なると食べることが習慣になっているのです。具の中に干しあんずがあって、子どもの頃はその存在が謎でしたが、今はどの具も楽しんで食べるようになりました。ところで、いまウェブで調べて知ったのですが、「峠の釜めし」には皇室専用の釜めしがあり、しいたけのかわりに松茸が入っているそうです。驚きました。松茸かぁ。松茸も好きですが、しいたけの煮物もおいしいので、どちらも捨てがたいです。といっても皇室専用の釜めしを食べる機会はないが。(MT)

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