Editor's Room

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2009年1月30日(金) 「引っ越し」

数えてみたら、今まで7回ほど引っ越しを経験している。わたしは割と物を捨てるタイプなのだが、それでも引っ越しのときは、大量のゴミが出る。ダンボールで何箱も。そのたびに「ゴミの中で生活してたんだ」と実感させられる。ダンナさんのご両親と一緒に二世帯住宅を建てて住もうとしていた友人がいたが、中止になった。ご両親が荷物の整理の途中でウツっぽくなってしまったからだ。あまりの荷物の多さに途方に暮れてしまったらしい。気持はわからないでもない。荷物整理も大変だが、諸手続きもめんどうだ。物件の契約(お金もかかるし)、ガスや水道、電気の手続きに加え、ネット環境の整備、郵便物の転送手続き、さまざまな住所変更手続きなど、書き出しているだけでも気が遠くなる。これに加え、新旧住居の掃除に、近所へのあいさつ回り、必要なものの買い物など、その手間と言ったら膨大なものだ。たまに気分を変えたくて、引っ越ししたいなーと思ったりもするが、この手間を考えると、とても無理そうだ。(M)

引越しといえば片付け。はじめて一人暮らしを始めたときは、何ヶ月も前から実家の自室の整理を開始しました。いったいどこから出てくるのかと、思い出すだけでため息がこぼれそうなほど大量の雑物を捨てました。なにかと大変な引越しですが、新しい環境で生活を始めるというわくわく感は、他では味わえない魅力です。今の部屋も気に入っているけれど、「また引っ越したい」という思いも捨てられず、暇さえあればインターネットで物件情報をチェックしている次第です。次の引越しまでに荷物をせめて四分の三に減らしたいと思うのですが、どうしてどうして、持ち物は増え続けるのでした・・・。しかしエディターMの文を読んで、片付けだけでなく諸手続きの面倒なことを思い出しました。もっと気軽に住む場所を替えられたらいいのに。でも今年か来年にはまた引っ越そうと思っています。(MT)

兄が海外留学したおかげで、2ヶ月前からその空き家に住んでいる。賃貸なのだが、よほどその部屋が気に入ったのか、日本に帰ってからの部屋探しと引越し代を惜しんだのか、懇願されたので仕方なく嫌々住んでやってる、と口が裂けようものなら本当に口を裂かれる恐れがある。基本的には家賃を兄の口座に入れる、テレビを録画してアメリカに郵送するという仕事があるものの、引越しに伴う各種手続きはまったくする必要はなかった(その代わりに人生経験を積まなかった)。住民票も移していないので、引越しというよりも留守を守っているという感じだ。とはいえ、生活は兄の家になっている以上、実家の膨大な荷物を整理し、兄の家に移さなければならなかった。子供のころからの思い出の詰まった部屋である。部屋を片付けることとは思い出と断ち切る辛くて苦しい作業となった。本やCD、太って着れなくなった服。セガサターンを捨てたことによって湯川専務との思い出も断ち切った。予備校時代の偏差値の犬としての思い出(赤本や各種参考書、とりあえず録音していた予備校の講義テープ、東大不合格生(足切り)の汚いノートなど)も捨てた。だが、どうしても捨てられないものがあった。小学校のころからコツコツ努力して継続は力なりを強く実感していたものである。雨の日も風の日も、寒い日も、暑い日も、ともに過ごした同士でもある。引っ越すからといって手放せなかった。「こちら葛飾区亀有公園前派出所」全162巻である。(HK)

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