Editor's Room

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2008年12月19日(金) 「福袋」

「福袋」を買った経験はあまりない。もともとギャンブル的なことに対してケチなせいもあるが、高校生のときに奮発して購入した、当時好きだった服のメーカーの福袋で、「なにこの服! どうしてこんなの作っちゃったの? 誰も着ないのでは? うわーん気に入る服が一着も無い~!」と、大いに失望した経験から、わたしの中で福袋には「売れ残り商品の在庫処分袋」という烙印が押されてしまったのである。ところが何年か前のお正月、姉がデパートで家族へのお年玉として福袋を買ってきたことがある。たしか皮革メーカーの福袋で、皮のポーチやハンドバッグが5、6個入っていた。時代が変わったのか、失望するような内容ではなかった。それらを、母、義姉、わたしと姉で分けようというなかなか楽しい企画であった。福袋は、友人同士などで分け合うのが正しい楽しみ方なのかもしれない。でもやはり、自分では買おうという気持ちにならない。何が入っていても間違いなく嬉しいだろうと思えるような、そんな福袋があったらいいのだが。個人的趣味ですが、たとえばWELEDAの商品とか、長新太の絵本とか。(MT)

福袋を購入したことはない。石橋を叩きすぎて割ってしまう性格(その割には軽率のそしりを受けるが)が原因の一つだろうが、真面目すぎる性格も主因だろう。プレゼントをもらえるなら、プレゼントをくれた人の気持ちを考えて、慈愛の精神に基づき何でももらいたいものだが(ただプレゼントする人が一番プレゼントしたがるであろうインフルエンザウイルスなどは除く)、自分のお金を出す以上、自分の欲求にどこまでも真摯でありたい。何が入っているか分からない福袋を購入することは真摯な姿勢といえるのだろうか。私はそうは思えない。買い物にギャンブル性を求めるなどもってのほかだ。自分の欲求にどこまでも正直であり、欲求の期待に極限まで応えることこそが買い物の正しい姿勢である。ただ福袋を否定することはしない。私の提案する改善案を受け入れたら、福袋を絶賛できるだろう。改善案とは例えば1万円を支払ったら、大きな袋をくれて、その袋に対象商品を好きなだけ詰め合わせることができたり、対象商品を5個選べるとか、、、ようするに選択の機会をくれということだ。(HK

毎年ニュースで福袋を求めて行列を作る人たちが話題になっているが、まったく他人事として見ている。福袋には夢があるとは思うが、エディターMTのいうように「在庫処分袋」という印象も確かにぬぐいがたい。だがこんな私が一度、ブランドもののバッグやら財布やらがたくさん入って5万円という福袋を勇気を出して買ったことがある。なぜそんな勇気が出たかというと、透明の袋に入っていて中身が全部見えていたからだ。また日比谷シャンテという信頼できるロケーションであったことも、私に5万円(税込52500円)を払わせた要因だった。結局、お目当てだったバッグだけを使い、あとは義妹にあげたり、ネットオークションで売ったりした。オークションでも確か3万円くらい戻ってきたので、なんだかんだと全体的に満足だった。味をしめた私は、翌年、この福袋のために帰省するのをやめ、いそいそとまた日比谷シャンテに出かけた。しかしなんと、そのお店はもうなくなっていた。がっかりしたのと同時に、前年の福袋で奮発しすぎたせいではないか・・・と心配になった(が、確かめるすべはない)。それ以来福袋は買っていない。私もどうやらギャンブルは苦手なようだ。(M)

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