Editor's Room

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2008年9月12日(金) 「わたしの好きなB級グルメ」

偉大なる牛丼の歴史を紐解いてみると、なんと外国の王子も愛食していたという記録が残されている。キン肉星の王子にして王位継承者である「キン肉スグル」のことだ。私は幼少のころ、キン肉マンの漫画を見ては「大人になったら吉野家の牛丼を食べたい」という大志を抱いたものである。私はその大志を大人になる前、なんと中学時代に実現させた。クラーク博士もさぞお喜びのことであろう。吉野家の牛丼を一口食べて以来、私の人生において牛丼は欠かせないピースとなった。狂牛病問題が発生したとき、周りの連中に「日本で第1発症者はオマエにちがいない」と宣告されても、臆することなく牛丼を食べ続けた。一時期アメリカ産牛肉輸入禁止処置で牛丼屋のメニューから牛丼がなくなったときは呆然としたが、私の牛丼生活の障害など存在しない。当時は銀座で働いていたため、吉野家で唯一牛丼販売を続けていた築地市場店に通うことができ、さらに地元の駅にはオーストラリア産牛肉を使用することで販売を続けていた、首都圏では珍しい「神戸ランプ亭」もあったのだ。これからも私は牛丼を食べ続ける。経済学者ケインズは「もっとシャンパンを飲んでおけばよかった」という遺言を残したが、「もっと牛丼を食べておけばよかった」では、いささかもったいない。死ぬときくらいは大見得を切って、一度も食べたことがなかったとしても「いつも食べていたトゥールダルジャンのフォアグラを食べたい・・・」としたいものだ、。そういう遺言を残さないようにするために、残りの人生は今以上に欲望の赴くままに牛丼を食べ続けなければならないという義務感で、よだれがたれてくる。(HK)

なんといってもカレーだろう。インドに生まれたかったと思うほど、カレーが好きである。少し前まではカレーの食べ歩きもしていた。タイカレー、インドカレー、パキスタンカレー、そして家で作るカレー。どのカレーも甲乙つけがたい。毎日カレーでも、きっと飽きない。しかし少し前に流行ったスープカレーは、あまり好きではない。カレーでありつつ、スープでもあるという中途半端っぷりが気に入らない。おいしいと言われているスープカレーのお店にも行ってみたが、普通のカレーのほうが私にはおいしく感じられる。機内食もつねづねカレーにしてもらいたいと思っている。わけのわからないものよりは、簡単なカレーのほうが万人に受けるし、きっとコストも安いはずだ。レトルトだってかまわまい。航空会社の方、ぜひご検討をお願いします。話題はそれるが、機内食といえば、以前、飛行機で隣り合わせた男性が、お弁当やおにぎりをどっさり機内に持ち込んでいた。そして機内食が配られるたびに「僕はこれがあるので・・・(in English)」と機内食を断っていた。その彼に向って「Good Idea!」と言うフライト・アテンダント。機内食を食べていた私は複雑な気分になった。機内食はカレーがB級なら、Z級くらいかな。(M)

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