Editor's Room

itoh.com の舞台ウラをリアルタイムにご報告します。

2008年8月8日(金) 「花火」

花火は本当にキレイだし、あの音にも格別のものがある。まさに日本の夏の風物詩という言葉がぴったりだ。しかし私には花火大会に関していい思い出がない。社会人になって1年目。誕生日の前日に会社が主催する花火大会に駆り出されたことがある。近くできれいな花火が見られたが、帰りに大渋滞に巻き込まれ、誕生日を上司と迎えるという結末で幕を閉じた。子供の頃行った夏祭りでも、いつも人の多さがイヤで、とにかく帰りたいと言いつづけて親を困らせていたのを覚えている。年頃になると、友だちは浴衣を着て、彼と花火♪なんてやっていたが、絶対に行きたくないと思っていた。私の中では「花火=暑くて人が多い」という公式が成り立っているらしい。それ以外の何ものでもない。というわけで、家でちまちまと線香花火やら、なんとかジェットとかいう花火をやっているほうが楽しかったりする。ドキドキするような音も迫力もないけれど、独特のにおいや、こぢんまりした音と光がまた一興。私って偏屈なのかなーと、急に心配になってきた・・・。(M)

何年か前、友人の誕生会でケーキを出すときに、ロウソクのかわりにぱちぱち火花の散る花火を立てようと発案した友人がいた。主役のバースデーガールがにぎやかなタイプだったので、「それは似合ってばっちり」ということで、ケーキの真ん中に1本花火を突き刺し、部屋の明かりを消していざ主人公の元へ。しかし、花火はなかなかぱちぱちせず、もくもくと煙を上げるばかり。しばらく待ってみたが、ぱちぱちする気配が無いので、「しけってしまったのかも」と残念がりながらバースデーソングを歌ってお茶を濁した。花火だと思って真ん中に突き刺したものが、花火に火をつける着火剤だったと気づいたのは、ケーキを食べ終わったあとでした。発案者はひどく落ち込んでいましたが、一年後には自分でネタにしていたのでよかったです。(MT)

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