itoh.com の舞台ウラをリアルタイムにご報告します。
2008年4月25日(金) 「老後」
坂本竜馬のように太く短く生きたいところだったが、今までの人生を振り返ってみると、どう振り返っても細い(身体が細いという意味ではない)人生しか歩んでいないので、必然的に長い人生になるに決まっている。膨大な老後が待ち構えているわけだ。今が幕末なら!と思わなくもないが、老後のことを考えると憂鬱になるから太く短く生きたいなどという考えの男が幕末の志士になれるわけもなく、池田屋にいたとしても新撰組に一瞥もされそうにないので、どっちにしても細く長く生きながらえそうである。年金など頭の痛い問題は山積だが、楽しい老後を何十年間妄想し続けることによって、実際の老後は素晴らしいものになるのではないか。コーチング用語を都合よく使えば、老後の「ビジョン・メイキング」だ。友人が熱く語っていた。「老後は退職金でマセラティを買う!」と。今現在、奥さんに最大限譲歩して普通の車を買おうとしている男が、実際そのときに奥さんに勝てるのかという疑念もあるが、悠々自適な老後を妄想することができていてなんとも羨ましい。私も負けてはいられない。老後は人生の集大成。集大成だから華々しくいきたいと、酒池肉林が理想と高らかと謳ったところで、酒池肉林を迎える前に阿鼻叫喚の地獄に落ちることは容易に想像がつくので、酒池肉林は理想ではない。老後に何かしたいことは特別思い浮かばないが、老後こそは自分の理想とする姿になりたいものだ。おヒョイさんみたいな雰囲気の人になりたいとは思う。(HK)
私は老後は故郷で過ごそうと決めている。漠然とだけど、かなり確実だと思う。高校生のとき、漠然と東京へ行こうと考えていて、現実、そうなった。ので、老後はかなり高い確率で田舎に戻ると思う。東京での便利な生活に慣れてしまっていることに加え、動きがスローになっているであろう身体での田舎生活は結構大変だと予想される。田舎といっても、買い物ひとつ、車なしではできない環境だ。今までペーパードライバーな私が、老後になって車の運転をするとは思えない。どうするんだろう。といった現実問題はそのときに考えることにする。友達と一緒に住むのも楽しいかもしれない。「アレが・・・」「アノ人が・・・」という、まったく訳の分からない会話が予想されるが、それもまた一興。どうかんがえても裕福な老後にはならないだろうけど、笑いの耐えない、楽しい老後にしたい。「笑いすぎで息絶える」を目指すのもいいかもしれない。(M)
エディターMのように、老後は故郷で・・・という人が本当に羨ましいです。そういう人の故郷というのは、きっと時間がゆったり流れていて、空気がおいしくて、食べ物がおいしくて、人が多すぎないところなのでしょう。いや、全然違うかもしれませんが、なんとなく勝手にそういうユートピアを夢見てしまいます。老後のことを考えていたら、突然どこかへ旅したくなりました。長生きできるかはわかりませんが、老人にはなってみたいです。(MT)