Editor's Room

itoh.com の舞台ウラをリアルタイムにご報告します。

2008年4月18日(金) 「雑誌」

本は買うが、雑誌はあまり買わない。自己に厳しくありたいためだ。雑誌を買ったら、座ったり、寝ながら読んだりするが、そのような温い環境ではなく、己を鍛練するために本屋で立ちながら読むことを旨とする。まるで修行僧のようだ。そして立ち読みはお金に厳しい、いや清貧ともいえるではないか。立ち読みが滝行のように思える。買わない原因として家でじっくり読みたくなるような雑誌かないのもあげられる。インターネットでほとんどの情報が手に入る以上、雑誌で改めて手に入れたい情報はない。インターネットによって、人類の築いた文化がまた一つ崩れ落ちようとしている…と書いたのは話しを大袈裟にしたいためだけだ。立ち読みしたい雑誌は東洋経済やNEWS WEEKを横目に通りすぎた先にあるサッカーダイジェストとサッカーマガジンだ。修行僧がサッカーを好むのは映画少林サッカーが証明している。(HK)

私は老後は故郷で過ごそうと決めている。漠然とだけど、かなり確実だと思う。高校生のとき、漠然と東京へ行こうと考えていて、現実、そうなった。ので、老後はかなり高い確率で田舎に戻ると思う。東京での便利な生活に慣れてしまっていることに加え、動きがスローになっているであろう身体での田舎生活は結構大変だと予想される。田舎といっても、買い物ひとつ、車なしではできない環境だ。今までペーパードライバーな私が、老後になって車の運転をするとは思えない。どうするんだろう。といった現実問題はそのときに考えることにする。友達と一緒に住むのも楽しいかもしれない。「アレが・・・」「アノ人が・・・」という、まったく訳の分からない会話が予想されるが、それもまた一興。どうかんがえても裕福な老後にはならないだろうけど、笑いの耐えない、楽しい老後にしたい。「笑いすぎで息絶える」を目指すのもいいかもしれない。(M)

昔はファッション雑誌、少し前は健康・エクササイズ系の雑誌を愛読していましたが、今は何も買わないし、立ち読みもしなくなってしまいました。これはひとえに時間がないためですが、なくても結構過ごせるものだなと思っています。そんな私が唯一、雑誌に触れるのが美容院です。美容院に行くと、アシスタントっぽい人が雑誌を運んできてくれます。私の服装や雰囲気、年齢(推定したであろう)で雑誌を選んできてくれるのです。その雑誌群を見て「この人に私はこういうふうに映ってるんだな」と考するのもなかなか面白いところです。運んできてくれた雑誌を手に取り、まずはファッション部門をさらっと(本当にさらっと)見ます。そして映画やレストランのコーナー、インタビュー記事なんかを熟読。読者の声(投稿)みたいなコーナーも見逃せません。何十万もするバッグや洋服よりも、こういった後ろのほうに掲載されているコーナーのほうが、よほど楽しかったりします。そういえば、高校生のころは、雑誌の編集者になりたかったのを思い出しました。万が一、なれたとしても、後ろのほうのコーナーを進んでやらせてもらっていたかもしれませんね。(M)

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