Editor's Room

itoh.com の舞台ウラをリアルタイムにご報告します。

2008年4月11日(金) 「記念日」

誕生日以外に記念日というと結婚記念日しか思い浮かばないが、結婚していない以上、今の私には誕生日しか残されていない。征夷大将軍に就任し天下を統一した日を記念日とする手もあるが、私の中でゲームと現実の境界線は鉄のカーテン以上に明確に分断されている以上、記念日にはなりえない。草サッカーで爆発力もないうえに、得点力もない私が1試合に2得点した日は周りから「奇跡だ」と言われるほどで記念日になりうるが、それを当たり前のことにしたいという妄想が邪魔して記念日にできない。些細なこと、例えば「ラーメン二郎のスープを飲みきった記念日」なども設定できうるが、二郎のラーメンを飲み干す蛮勇は私にはない。結局は誕生日しかないのだ。誕生日はいうまでもなく1歳年齢が加算される日だ。三十歳を超えて、誕生日を向かえるごとに(三十代の誕生日はまだ1度しか迎えていないが)老いに対する恐怖に苛まれるので大変重い記念日だが、何か貰えるかもしれないという子供じみた考え、いや少年の輝いた心を忘れないようにして、何とか喜びのある記念日としたいところだ。私は皆様に協力を要請する。それこそコーラからフェラーリまで、購入する手間が惜しかったら現金でもいいのでプレゼントがほしい。「誕生日=プレゼントをもらう日」という少年の心を私に忘れさせないでほしい。さもないと、一気に老けるぞ。コミュニケーションの手段はアメリカンジョークではなく、親父ギャグにするぞ。加齢臭を意図的に出しまくるぞ。親父化には自信がある。(HK)

テレビで見たが、韓国のカップルにはいろいろな記念日があるらしい。誕生日やバレンタインはもちろんのこと、付き合って100日記念のほか、毎月14日にはいろいろな記念日が設定されているという。一緒に映画を見に行く「ムービーデー」、バラを贈りあう「ローズデー」など、よく考えたなあというものばかり。日本よりも愛情表現がストレートな韓国では、どの日も忘れずにちゃんとお祝いするらしい。なんともうらやましい話である。でも1ヶ月に1回以上記念日があるのもなかなか大変だ。1ヶ月なんてすぐ過ぎるし、うっかりしていると忘れてしまう。私の誕生日は、7月の終わりで、学校にいってるころは、いつも夏休みだった。だから友達にお祝いしてもらえなかったのを覚えている。だから今では、逆にお祝いされるとなんだか恥ずかしい。お祝いするのは好きなのに、お祝いされるというのは苦手になってしまった。感謝しているのに、うまくそれを伝えられなかったりもする。記念日を楽しむには、まず私自身が変わらないといけないらしい。しかし1度でいいから韓国の人と付き合って、ドラマの主人公になったみたいに記念日を楽しんでみたいものだ。(M)

記念日と聞いてまっさきに思い浮かぶのは自分の誕生日ですが、他にも終戦記念日、独立記念日など、それこそあらゆる時代の(といっても地球的規模ではほんの一瞬の)、あらゆる地域の(といっても宇宙的規模では砂粒サイズ以下の)記念日を、語呂合わせで覚えました。その昔。大学入試のために。そのほとんどは既に脳内(または脳外)ブラックホールに葬り去られておりますが、忘れられないものが一つあります。それは、北大西洋条約機構(NATO)が成立した年、1949年。覚え方は、「僕の納豆」。この1949年という年は、他にもいろいろなあれこれがあった年なのですが、覚え方はすべて「僕の××」。自分は納豆が好物なので、NATOだけがいまだに忘れられないのでした。あ、日付までは覚えていないので、記念日ではなく記念の年ですね。(MT)

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