Editor's Room

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2007年11月22日(木) 「飲み会」

飲み会といえば失言がつきものである(私の場合)。これまでも数々の失言を宙に放ってきた。本当に申し訳ありません。でもお酒を飲むと忘れちゃうの。(MT)

精神的にも外面も大人になりきれていない(腹部を除く)私が例外的に大人になったと実感するのは飲み会である。元不良のやりがちな「昔はやんちゃだった」風の述懐は、言っている自分が恥ずかしくなるのでしないし、そもそも酒で誇れるような、または『やんちゃ』なエピソードはないし、そもそも酒で何かを誇るのもどうかと思う。昔に比べて酒量が半分以下になり、酔いつぶれるようなことはなくなったことが大人になったと思う所以である。私の飲み会のモットーは「後悔しない飲み」である、今適当に作ったモットーだが。ここまで書いて思い出したのだが、どうも酒の飲み始めの年ごろは、酒を飲めることをステータスだと考える向きがある。10年ほど前に、自分の酒豪ぶりを豪語している男がいた。「俺のサークルは体育会系だからバケツで飲んでいる!」「酒で俺に敵う奴はいない」と。当時の私はこの類の話は眉唾物であることを知るには人生経験が足りなすぎた。彼と初めて飲んだとき、軽めに瓶ビールで乾杯ということになった。彼は大ジョッキを所望したかっただろうに、瓶ビールとは何と可哀想なことか。おそらく悶々としているに違いない。そう思い気づかいの視線を彼に送った瞬間、キリンのロゴ入りのコップに口をつけただけで顔をしかめている痛々しい彼の姿が目に入った。その後に裏の方で「お冷を大ジョッキで・・・」と密かに店員に注文していたのも目撃してしまった。ビールではなく、お冷を大ジョッキか・・・。お酒を飲めないのは全く問題がないのだが、それならあの豪語は一体なんだったのだろうか。「バケツで飲んでいる」「俺に敵う奴はいない」・・・他人事ながら虚無感に襲われる。(HK)

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