Editor's Room

itoh.com の舞台ウラをリアルタイムにご報告します。

2007年11月9日(金) 「コンプレックス」

昨夜寝る前にこの文章を練ろうと、いつも難解なお題、つまり無理難題を押し付けて私の平和な金曜を混迷に陥らせているエディターMにお題を問い合わせてみたところ、いつも以上に難解な「コンプレックス」というお題にしたという。エディターMは「おまえのような能天気な男にコンプレックスなどない」と言い掛かりをつけてきたので、「寝る直前までお題のことを考えるほど仕事人間なのがコンプレックスだ。日本にいるのにメルシーとフランス語で返信してしまうのがコンプレックスだ」と返したのだが、実際に私はコンプレックスの塊だ。頭の回転が鈍い、顔が悪い、運動能力がない、顔が気持ち悪いとコンプレックスのの一つ一つに言及すると、本にして何冊になるか想像もできないほどになってしまうので割愛させていただく(総ページ数2ページの本で、1ページ20字程度と換算した場合)。コンプレックスとはWikipediaによると、、「感情複合」すなわち「フィーリング・トーンド・コンプレックス(Feeling Toned complex)」であり、フロイト派、アードラー派、ユング派など、深層心理学諸学派のあいだでだけ流通する概念であるらしいが、なにを言っているかよく分からない。日本で一般的に言われている「コンプレックス」はアルフレート・アドラーの「劣等複合(inferiority complex)」が一般的らしい。このように小難しいことを書いたのは少しでも知的に見せたいという私のコンプレックスの発露である。中学生のとき、「俺の兄貴はすごい!」と兄貴自慢をするがあまり、あだ名が「ブラコン(ブラザー・コンプレックス)」となった同級生がいたが、バブルガム・ブラザーズの「ブラザーコーン」とは無関係である。どうでもいいことだが、私は小柳トムが好きだ。(HK)

自分でお題を考えてみたものの、かなり難解なお題になってしまった。私もエディターHK同様、コンプレックスの塊だ。(そして今週は、なぜか文調がHKと似ている。)今までいろいろなコンプレックスと闘ってきたが、最近はその闘いにも疲れてきた。生まれつき頭のいい人、顔のいい人、エディターCのように恐ろしくスタイルのいい人、お金持ち、エディターMTのようにきれいな声を持っている人、運動のできる人など、人間は本当に不平等だ。しかも歳を取ってくると、若い人までうらやましくなるから大変である。しかしどうにかできるなら、コンプレックスにはならない。どう努力しても、どうにもならないからコンプレックスなのだ。というわけで、ありのままの自分を受け入れ、コンプレックスと闘うことをやめるという最も安直な道を選択した。向上心がないと言われれば、そのとおりだが、まあ良しとしよう。ところでこの世のものとは思えない美しさの二コール・キッドマンにもコンプレックスはあるのだろうか。と思って調べてみたところ、長身であることにずっとコンプレックスを抱いていたとか。やっぱりどんな人でもコンプレックスってあるものだ、と少しほっとした。(M)

自分のコンプレックスを人に話すのは、結構恥ずかしい。その理由って、なんなんだろうか? 人に話せるようであれば、それはもう実はコンプレックスではないんじゃないかって思う。自分の気にしていることを話すのは、相手に弱みをさらすような気がするからなのかな? どうなんだろう。コンプレックスって、他人から見ると「え、そんなこと?」っていうことが多いものだ。しかし、他人からは「え、そんなこと?」と言われたところで、コンプレックスは消えない。だから話しても仕方ない、というのが理由かな? それに、「え、そんなこと気にしなくて平気だよー」とか言われて、「そんなことなくてね、、、」と説明するのも面倒だ。これも、人にコンプレックスを話さない理由なのではないかな。ということで、自分のコンプレックスについて書くことを微妙に避けて、終わらせていただきます。(C)

自分のコンプレックスについて考えてみたが、これといって無いような気がする。などと書いたら周囲の人間は絶句するかもしれない。本当にずうずうしくてすみません。コンプレックスが無いからといって、自分について改善したいところが無いわけではない。気になることや、残念なことはたくさんある。しかし、選びようのないことについて気に病んでも仕方ないので、さっぱりあきらめて、「まぁこれが自分だ」ということで折り合いをつけて生きている。でも、他の人に憧れたり、羨ましく思うことはある。そんなときは、自分の気持ちに素直になって、相手にそのことを伝える。そしてできるだけ真似をしようと試みる。性格は変えられないし、外見も大々的には変えられないので、ちょっとずつ、できる範囲で真似をしてみる。真似をすることで自分に対する満足度が上がるのは、楽しく嬉しいことだと思う。だから、人に憧れたり、羨ましく思う気持ちは大切にしたいと思っている。ところで、コンプレックスというバンドがいましたね。(MT)

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