itoh.com の舞台ウラをリアルタイムにご報告します。
2007年8月10日(金) 「帰省」
今日から帰省ラッシュだそうです。この時期、行き帰りは非常な混雑とわかっていても帰省するのは、なぜなのでしょうか。実家に帰る機会は、この時期しかないから? それとも、お墓参りのためでしょうか? わたしの両親は二人とも東京に実家があるため、わたしは、いわゆる「帰省」を体験したことがありません。子どもの頃は、友だちが夏休みになると「田舎のおじいちゃん、おばあちゃんのところに行く」というのを聞きながら、どうしてわたしには田舎がないのか? と考えたものです。夏休みに出かけていく特別な場所があるという友だちをうらやましく思っていました。結婚して、夫の帰省につきあって、このことが「田舎に行く」っていうことなんだ、と理解しました。でも、昨年で、わたしの田舎体験も終わりました。実は、ちょっとほっとしています。なぜかは秘密。(C)
帰省というと田舎に帰るイメージがある。ラッパーのZEEBRAは「東京生まれ、HIPHOP育ち」(ついでに悪そうな奴はだいたい友達)らしいが、私は埼玉生まれ、埼玉育ち、今でも埼玉暮らし(ついでに悪そうな奴は怖いので近づかない)なので帰省はしたことがない。「埼玉は田舎だから毎日が帰省だろ!」と偏見に満ちた都民や神奈川県民は罵るだろうが、帰省と通勤の意味は違う。父親の故郷が岡山なので、父親の帰省について行った事はよくあった。岡山ぐらいの距離があると、帰省の醍醐味、例えば新幹線の混雑というのも十分味わえる。小学3年のお盆のときも岡山に行ったのだが、夏休みの日記に「田舎は空気がおいしかったです」と書いた。しかし、よくよく考えてみれば祖父の家は水島コンビナートの真っ只中。埼玉よりも空気が悪いことは確実だ。田舎=空気が美味しいという固定観念に凝り固まっていた上に、空気の味など分からないのに偉そうに言及して適当なことを書くという今の私とあまり変わらない性格の悪そうなガキだったのだ。(HK)
子どもの頃の私にとって、お盆とお正月の「帰省」は一大イベントだった。「帰省」といっても、飛行機や新幹線に乗るといったゴージャスな体験は皆無で、車でフェリーにゆられ3時間ほどのリーズナブル(チープ?)な旅路だったが、幼い私にとっては十分刺激的だった。まさか、両親が「帰省」=「車に乗せてどこかにつれていく」≒「家族旅行」という公式にあてはめ、通常、別途あるはずの家族旅行省略していることに、気づかず、機嫌よく両親の田舎で過ごしていたものでした。社会人になって、同じ職場の人が、「帰省」とは別に夏の家族旅行に出かけていくのを目の当たりにし、遅まきながら自分が騙されていたことに気づき、よくよく考えてみれば「家族旅行」の思い出がないことに愕然としたのです。おかげで、毎年この時期がくると、空港や新幹線のホームからのテレビ中継を見て、幻の「家族旅行」に思いをはせる、、、のです。(KH)