Editor's Room

itoh.com の舞台ウラをリアルタイムにご報告します。

2006年11月24日(金) 「わたしの部屋」

部屋を片付けるにはとにかく「見ないで捨てること」が大切だと何かの本で読みました。それでも片付けの途中では、雑誌を手にとって、すっかり読みふけったり、写真の整理を始めたりと、どうしても私には「見ないで捨てる」ということができません。別に散らかっているわけではないのですが、憧れの超シンプルな部屋にするためには、まだまだ捨てられるもの、改善の余地はあります。そして私の部屋の中で、結構大きなスペースを占めているのがDVDです。選ぶ基準は「繰り返し見るもの」「英語の勉強になるもの」。だから重いテーマの名作系作品は1本もありません。アメリカのテレビ番組の10シーズン分とか6シーズン分とか・・・。とにかくすごい量です。片付かないなぁと思いながら、自分のコレクションを見ると幸せな気持ちになるのです。やっぱり自分の部屋は、自分を幸せにするもので満たしたいですね。(M)

子どもの頃、わたしの部屋のカーテンはピンク色でした。弟の部屋は青で、妹の部屋は黄色。そして、壁紙はピンクの花柄、カーペットはベージュでした。部屋に合わせて、ベッドカバーはベージュ、シーツなどはピンクの花柄のものを使っていました。とくにピンク色の好きな子どもだったわけではないので、どうしてわたしがピンクになったのかはいまだに不明ですが、子どもの頃の刷り込みというのはなかなか力のあるもので、いまもわたしの寝室は基調がベージュピンクです。だからと言って、身に着けるものにピンク色はないんですよね。ピンク色の服なんて着たことがないため、部屋がピンク基調ということを意外に思う人もいるかもしれない、なんて思います。(C)

「わたしの部屋」というインテリアショップがあります。週に一度は行っています。最近はなるべく買い物をしないようにしていますが、店内をうろうろと歩き回り、商品をパトロールするのが習慣になっています。お店の名前が名前だけに、誤解を生じることもしばしば。「それどこで買ったの?」「『わたしの部屋』」「えっ?」あるいは、「ちょっと帰りに『わたしの部屋』に寄ってもいい?」「えっ?」など。先週のこのコーナーに書いた箸置きたちは、この「わたしの部屋」で購入しました。ああ、書いていたらまたパトロールに行きたくなってきました、、、「わたしの部屋」。(MT)

雑誌に載るようなオシャレな部屋にしてみたくて模様替えを試みたことがある。ちなみにそのような部屋を端的に表現すると「モテる男の部屋」である。口に出したり、文章に書いたりすると非常に恥ずかしいが、雑誌の特集名が「モテル男の部屋」なので仕方ない。別にモテたいと思って模様替えをするわけではない。模様替えをした結果としてモテるようになることが理想的である。しかし。実際に家具の配置を換えたりしているうちに、大きな問題が発生した。部屋にただ一枚だけ貼ってあるポスターだ。ポスターというとアイドルやアーティストであったり、スポーツ選手であったり、映画だったりと軟弱なものが多いが、私の部屋にあるポスターは大変硬派なものである。古代からの悠久の都であるイスタンブールのグランドバザールで購入したもの、、、、ではなく、新潟県にあったテーマパーク「柏崎トルコ文化村」の土産物屋で買ったオスマン帝国全37代のスルタンの肖像と支配領域の変遷の地図が入ったポスターである。このポスターがある限り、どう考えても「モテる男の部屋」になるわけがない。まだ学校の音楽室に飾られる作曲家の肖像画の方がましだ。間接照明で薄暗く浮かび上がるメフメト2世など、10万の大軍勢に包囲され陥落寸前のコンスタンティノープル市民の恐怖を実体験しているかのようだ。ポスターを剥がせばいいじゃないかと簡単に言うなかれ。先週のエディターズルームで書いたように私はこだわりの男なのだ。このポスターの存在が、私の部屋を私の部屋としてオリジナリティのあるものとしているのだ。結局、模様替えに失敗した。私がモテない原因はこのポスターに起因する。(HK)

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