Editor's Room

itoh.com の舞台ウラをリアルタイムにご報告します。

2006年11月10日(金) 「妄想」

昔働いていた職場の仲間と「ドジョウ御殿」を建てたことがあります。「あなたにもできるドジョウすくい講座」というDMが職場に来たのが発端です。その講座を受けた私たち(女3人)は、あれよあれよという間に国宝級のドジョウすくいの名人になります(もちろん妄想です)。そして私たちは自伝を書きます。題して「すくって、すくって半生記(上巻)」「つかんで、つかんで半生記(下巻)」。その本がバカ売れしたため、その後、私たちは生簀のある家を建てます。そして人はそれを「ドジョウ御殿」と呼ぶのです。生簀にはもちろんドジョウを飼い、飼育係には当時私たちの上司だった部長を雇うというところまで妄想は発展していきました。ちなみに仲間の1人は家で5円玉に輪ゴムを通して、鼻に当ててみるところまでやったそうです。結局ドジョウすくい講座には行きませんでした・・・。当時22才、アホだったけど、楽しかったな~。(M)

わたしの友人に、妄想族の人がいます。妄想といっていいのかどうかわかりませんが、相当変だと思います。彼はよくえらそうに「芸能人からつきあってくれと言われても、僕は断る」と言います。「どうして?」と聞くと、「だって、芸能人とは夢の中でよくつきあうから」と答えます。彼によると、とくに好きでもないアイドルや女優が夢に出てきて、「つきあってほしい」と彼に迫るらしい。同じ女優と何度も夢の中でデートしたことがあるらしく、おまけにそれは連続した夢だというのです。彼曰く「とくに好きで恋焦がれている女優が出てくるわけではない」らしいのですが、本当でしょうかね。一応彼のために弁明しておくと、彼はアイドルオタクなわけでも、気もち悪い人でもなく、日常的にはごく普通の人だし、女 'にもそれなりにもてているようです。ちゃんと結婚もしているんですけどね、、、。でもやっぱり変です。このことを書いてもいいか? と一応彼に確認したところ、誰だかわからないならいい、と許可を得ました。そのときにもまた、「だって本当に断るし」って、、、。真剣に答えるところが変です。(C)

妄想というのは根拠もなくあれこれと想像することである。ということは、もし妄想に根拠さえ持たすことができれば願望となり、大志となる(かもしれない)。クラーク博士は「少年よ、大志をいだけ」と言ったが、妄想族総長である私もまた少年に言いたい、「少年よ、妄想をいだけ」と。妄想が人生を切り拓くのだ。私は妻夫木聡みたいになった姿を妄想していた。万が一彼のようになれたら、暗雲立ち込めている私の将来に一筋の光が差し込むような気がしてならなかった。付き合う相手は柴崎コウではなく、長谷川京子か伊藤美咲を妄想したが、このぐらいのブレはむしろ私なりのオリジナリティということにしてもらいたい。しかし妄想だけでは物足りなくなる。なんとかして妻夫木=私という根拠をもたせば、いつの日か現実になるのではないか。顔や雰囲気を妻夫木になるのはあまりにハードルが高い(アリがチョモランマよりも高いハードルを飛び越すようなものだ)が、髪型なら何とかなるかもしれない。髪形だけ似せても意味がないと思われるかもしれないが、この小さな一歩が大切である。アポロ11号のアームストロング船長も"That's one small step for man, one giant leap for mankind"と言っているではないか。東京ガスのCMの妻夫木の髪型にしてくれと行きつけのカリスマ美容師@南千住に厳しく注文して出来上がりを楽しみにしていると。。。前髪を下ろしたら外国の巻き毛の男の子風、上げたらソリを入れるなど頑張ればアイパーも夢ではない状態になった。妄想を現実化するのは難しい。ちなみに私の向かいに座っているTさんに妄想の事を聞くと「男の究極の妄想はハーレムじゃないすか!!」。至言である。だが、これまた現実化は難しい。(HK)

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