Editor's Room

itoh.com の舞台ウラをリアルタイムにご報告します。

2006年10月13日(金) 「プチ自慢」

私のプチ自慢は、見た映画のシーンを細かく覚えていることです。先日、CSでものすごく古そうな映画が放映されていました。しばらく見ていた私は、まったく見たことすら覚えていなかった「ナッツ」という映画の1シーンだとすぐに思い出しました。20年近く、見たことすら忘れていたのに、不思議だなぁと自分でも思いました。その他、割と映画のセリフとかも覚えています。これは好きな作品に限りますが。でも、これって全然何の役にも立たないんですよね~。本当に記憶力を無駄に使っていると思います。「ナッツ」なんて、誰も覚えてないだろうに、どうして思い出してしまうんだろう・・・。(M)

プチ自慢と言われると、なかなか出てこないものです。「自慢ならたくさんあるんだけどなー」と言ったら、あるスタッフに「自慢がたくさんあるのも、プチ自慢じゃない?」と言われました。とくに自慢しようと思っているわけではないのですが、わたしは自分のことを話すと何でも得意そうになってしまう傾向があります。だから、基本的に自分のことは「自慢や」だと思っています。これはどうも遺伝らしく(?)、わたしの姪っ子も、なんでも得意そうに話します。小さいとかわいいですが、おとなになるといやらしく見えるものでしょう。そのせいか、わたしは友だちがいません。あ、これはプチ自慢にはなりませんね、、、。(C)

政治を鋭い視点で洞察した私の知性的かつ理知的な発言が新聞の一面に掲載されたことがある。小泉内閣発足の日、大学のとある授業で先生が非常に困って、我々学生に助けを求めてきた。「新聞から小泉内閣についてコメント求められているけど、何も出てこないのよ。お礼は絶対するので、みんなの協力を仰ぎたい!」と、5分ぐらい時間を我々にあげて紙に書かせた。頭の回転が鈍い私は、たったの5分で何かものを考え書くことなど出来なかったが、授業内容がフランス語オペラのビデオ鑑賞で、フランス語の授業で「こんなのも出来ないなんてミステリアスだ!ミゼラブルだ!」、「あら?あなたの和訳おかしいわね?あなた留学生??」などと山のようにイヤミを言われ続けた私に理解できる代物でもなく、プリマドンナは少しふくよかで好みのタイプではなく、そもそも芸術オンチであるために興味なかったため、上映時間まるまるいっぱいかけて小泉内閣に対してのコメントを考えていた。1時間の熟考の結果、出てきたのは「小泉内閣はすぐに国民に飽きられ、ゴミ箱にポイっと捨てられる。小泉内閣ならぬ『ポイズミ内閣』だ」。別に小泉内閣がすぐに終わると考えていたわけでなく、「ポイズミ」というフレーズが出てきたので、それにあわせて文章を作っただけだ。このオヤジギャグは、先生のオヤジギャグ好きな感性をくすぐったらしく、結局この「ポイズミ」が先生の名前とはいえ新聞の一面に載ってしまった。オヤジギャグで先生の名声を大いに傷つけただけでなく、小泉内閣は国民にポイされるどころか近年まれに見る長期政権となってしまったため、先生に恥までかかせてしまったことになる。せめてもの救いが名声が傷つき、恥をかいたのが私じゃなかったことだ(そもそも名声はないし、恥をかこうにも二十数年間恥をかきっぱなしの人生なので、これ以上の恥は何ら恐れるものではない)。こういうことになるとも知らずに先生は、お礼として福沢諭吉モナカを私にプレゼントした(フランス語系の授業で唯一のAを取ったのはテストの成績が優秀であったことにしておきたい)。(HK)

itoh.comトップ > エディターズ・ルーム > 2006年バックナンバー

go Pagetop