Editor's Room

itoh.com の舞台ウラをリアルタイムにご報告します。

2006年9月22日(金) 「第二のふるさと」

わたしは生まれてこの方東京におり、両親も田舎のない人たちなので、わたしにとってのふるさとは、東京しかありません。あえて「第二のふるさと」といえば、イギリスのオックスフォードでしょうか。オックスフォードは、初めて1年間留学した場所です。大学のインターナショナル・プログラムに参加していたのですが、春休みに3週間、ケンブリッジにホームステイに行きました。楽しい3週間を過ごした後、バスに乗ってケンブリッジからオックスフォードに向かいました。バスの中で、オックスフォードが近づいてきて、窓から見慣れた街並みが見えてきたとき、思わず涙がこぼれそうになりました。「いまはここがわたしにとってのふるさとなんだなあ」と思ったのをよく覚えています。その後、同じイギリスのエディンバラに大学院留学をしました。やはりそこで1年間を過ごし、エディンバラにもそれなりの感慨があります。でも、オックスフォードの方が、わたしにとっては「ふるさと」の感覚が強い。やっぱり初めて留学した場所ということが大きいのかな。(C)

「第二のふるさと」と言われて、まず思い出すのが「東京」です。最初に東京に来たのは、中学の修学旅行でした。それから3年後に、自分がそこに住むことになるとは想像もしていませんでした。そしてこんなに長く住むとも思っていませんでした。もともと東京にいた人には分からないかもしれませんが、東京というところは、エネルギッシュで刺激的な街です。だから東京に住むほうにも、パワーとエネルギーが要求されます。少し心が弱ると、東京という街に飲み込まれそうになります。それでも東京が「第二のふるさと」だと思うのは、やはり「人」なんだと思います。守ったり、支えたりしてくれる「人」がいるから、そこが「ふるさと」になるんだなと、最近、つくづく思います。そういえば「第三のふるさと」とか「第四のふるさと」とかってあまり聞きませんね。住んだことがなくても「ふるさと」に認定していいなら、いくつも挙がるのにな。(M)

東京の空は青すぎる。パリの灰色の空が懐かしい。私の第二のふるさとのパリ!パリで暮らしていたころはセーヌ川の川辺を散策し、お気に入りのカフェでカフェオレをたしなむことを日課にしていた。そう、私はパリジャンであった。そして美しいパリジェンヌと会話を楽しむのである。「えーと、あー、うー」。フランス語が出てこないことで思い出した。大学時代、フランス語の授業で「こんなのも分からないなんて、ミゼラブルだ!!」と罵られたのを思い出した。パリへは飛行機の乗り継ぎの関係で1泊したことがあるだけだ。私にとって第二のふるさとなどない。生まれも育ちも埼玉で、今も埼玉に暮らしている。埼玉こそ唯一のふるさとだ。見栄を張りたくて、ちくらっぺこいたべ(埼玉弁で「嘘をついた」)。(HK)

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