Editor's Room

itoh.com の舞台ウラをリアルタイムにご報告します。

2006年8月4日(金) 「占い」

イギリスに留学している頃、町の小さな古びた書店に中国式占いの本がありました。つまり、干支占いです。その本には、それぞれの干支の基本的な性格が書いてあるほか、1年365日、それぞれの日に生まれた人の運勢というのも書いてありました。そして、そこには、私の生まれた年のまさに私の誕生日は、私の干支の中でもとくにラッキーな、珍しいほど運に恵まれた人だと書いてあるではあったのです! まず、私が思ったことは「やっぱり!」ということ。それ以前から、私はラッキーな星のもとに生まれたに違いないと思っていたのですが、ここで証明されたと思ったのです。そうは言っても、なんとなくその本を買うのはばからしいような気がして、結局買わないままでした。その後、数年して、その町に戻ることがあり、その書店に行ってみたところ、その本はもうそこにはありませんでした。ときどきあれは夢だったんだろうか、と思うことがあります。あーあ、あの本、買っておけばよかったなあ。(C)

信じない割に必ず雑誌などの占いはチェックしてしまいます。でも内容が良くても悪くても、まったく覚えていません。もう10年以上前になりますが、今よくテレビに出ているスピリチュアル・カウンセラーのE原さんに見ていただいたことがあります。紹介以外は受け付けてもらえず、当時で半年待ちでした。E原さんは、あのままの雰囲気で、私の上のほうを見て、うなずいていました。守護霊と話しているようでした。当時、私の守護霊は2人いて、ひとりは旅館の女将みたいな人で、もうひとりはどこか武家の娘だということでした。しかしもったいないことに、後は何を言われたのか、まったく覚えていません。今は一般の人は見ていないということなので、なんとも本当にもったいない話です。関係ありませんが、占いって女性のほうが圧倒的に好きですよね。男性はあまり興味を持ってないような気がします。男性誌とかにも星占いのコーナーとかあるのかな。(M)

間違えて女性専用者に乗ってしまった時に刺すような視線を私に浴びせる割には、私のことを「男らしくない、女々しい」などと言うのは、ジェンダーフリーの進む現在において到底納得できるものではないが、豪放磊落とは対極のところにいる私にとっては断腸の思いでこのような評価を受け入れるしかない。受け入れた以上は男らしくないといわれようが占いにある程度興味があるといっても何ら批判を受けるものではない。正直に告白すると、占いが気になるのである。とはいえ、占いを信じる時は結果の良いときのみ。悪いときは「占いなんて迷信だ」と思うのだ。これはネガティブなことを受け入れたくないという私の度量の狭さからくるか、楽観的な性格からくるのか分からないが、とにかく占いとはこういう付き合い方をしている。しかし、元来占いなんてのはそういうものではないだろうか。不勉強でよく分からないが、古代ローマでは最高権力者は宗教的権威として鳥占い権が欠かせない権利の一つだったようだ。餌のついばみ方で吉凶を占ったりしていたのだが、戦争の際に兵士の士気をあげるために、占いの対象となる鳥にわざと餌を与えないことによって、占い結果を恣意的に導いていたようである。別の例として純情な乙女のする花びらをちぎっては「好き、嫌い、好き、嫌い、、、」とする花びら占いがある。世の中に純情な乙女が実在するという前提の話をすることは、雪男やツチノコが実在すると言うようなもので、論理として最初から破綻していると思うが、無理を承知で話を進めれば、花びら占いなんてものは花弁の数が決まっている以上、自分の都合のよい結果を簡単に導き出せるのではないだろうか。結局は自分の気持ちの持ちようなのだ。だから今日の占いで「やることなすこと裏目に出る低調な日。野ウサギが穴にこもって嵐が過ぎ去るまで耐えるように、一日が終わるのをじっと待つしかありません。」と出ても気にしないようにしているというか、気にしたくない!(HK)

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