Editor's Room

itoh.com の舞台ウラをリアルタイムにご報告します。

2006年7月21日(金) 「飛行機」

去年の暮れから実家と東京を頻繁に往復しているので、かなりの回数、飛行機に乗っています。乗るたびに思うのが、あのシートの構造がいかに身体に悪いかということです。これは私のヨガの先生も、カイロの先生もおっしゃっていたことです。あの頭の部分が少し前に出ているのが、なんとも人体工学的に悪く、よほど山手線の座席のほうが身体にいいそうです。今日も飛行機に乗りましたが、やはり肩と首がガチガチになりました。海外に行くときなんて、あのシートに10 時間以上縛り付けられるんですから、ありえないですよね。もう少し身体にいいシートを考えてほしいものです。(M)

飛行機が離陸して上空に向かっている時間と、着陸に向けて下方に向かっている時間が好きです。どちらもドキドキするのですが、それがまた楽しい。飛行機がぐーっと加速して、先が上を向いて離陸する瞬間。タイヤが機内にしまわれる音。高度がどんどん上がり、雲を抜けて、陸地が遠くなっていくあの時間。シートベルト着用のサインがついて、下降を始めるというアナウンスが流れ、高度が下がっていくのを体感する時間。だんだんと陸地が近くなって行き、滑走路に降りて、逆噴射が始まり、速度が落ちたところで車輪のブレーキを感じる。どちらも、飛行機のスピードを感じることができるから楽しいのかもしれません。上空で安定して飛んでいる時間は、飛行機が動いているのかどうか感じられないせいか、退屈です。(C)

地図オタクは飛行機に乗る前は非常に慌しい。早めに空港に着いて窓際の席を取らなければいけないのだ。地図オタクは飛行機に乗った後も落ち着かない。窓の外から見える実写版の地図の世界を眺めなければならないからだ。とはいえ、もう30近い大人の男としては、子どものように窓にかぶりついて眼下に広がる夢の国(地図オタクにとって夢の国はディズニーランドではなく、この地球そのものだ)を凝視したい気持ちを抑えて、所在なさげな雰囲気で眺めるように演技しなければならないことがつらいところだ。しかし外はクールでも、内はホット。国際線の多くにシートモニターがあるが、これは地図オタクにとって大変有用なツールだ。もちろん映画や音楽も見るのだが、それよりも現在地がすぐ確認できるのがいい。これを見ては、「この下に見える川がアムール川だー」、「この下を走っている車が走っているのはフィンランドか」、「チェコの上空をちぇっこ(ちょっと)だけで飛ぶ」などと最後はわけも分からない親父ギャグまで心の中で飛び出すほどに熱くなる。オタク・マニアというそしるを甘んじて受け入れる覚悟ができるほど気持ちは高ぶる。しかし、乗ったら(私にとって)こんなに楽しい飛行機なのに、乗る前は「落ちたらどうしよう。。。」、離陸したら「再び地を足で踏めるのだろうか。。。」などと憂鬱な気持ちになるのは臆病だからだろうか。(HK)

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