Editor's Room

itoh.com の舞台ウラをリアルタイムにご報告します。

2006年6月9日(金) 「ドイツ」

ドイツといわれても、ドイツ人の友達もいなければ、言葉も話せないし、行ったことすらありません。ちまたではワールドカップが盛り上がっているようですが、諸事情によりサッカーにも興味がありません。唯一、書けそうなのはドイツ料理のレストランのことです。もう10年近く前になります。私と友人はニューヨークであるドイツレストランに行きました。ところが担当のウエイトレスが完全に私たちをナメていて、呼んでも来ないし、来ても無愛想でした。しかも料理が出てくるのにも恐ろしく時間がかかり、あまりの失礼さに私は席を立ちました。そしてレジまで行き、支配人に「呼んでも来ないなんて、どうなっているんだ!」と文句を言いました。(文句を言うときだけスラスラと英語が出てくるから不思議です。)謝る支配人の横で、私の友達はクレジットカードで支払いをしていました。私は自分の目を疑いました。友達はなんとそのウエイトレスに20%のチップをあげていたのです!あまりのことに怒る気が失せました。そういえば、その友達は、散々走った後、乗った地点で私たちを下ろした道を知らないタクシーの運転手にもチップをあげていました。人がいいんでしょうが、今でも釈然としない感覚が残っています。話題がドイツから離れてしまってすみません。(M)

ずーっと昔、のことですが、イギリスの語学学校で英語教授法の研修をしていたことがあります。そのときにイギリス人の教師たちが言っていました。「日本人はおとなしくてシャイで、なかなかしゃべらないので、英語を教えるのはたいへんだと言われることがあるけれど、何といっても一番教えにくいのは、ドイツ人の学生だ」。彼らが言うには、ドイツ人の学生は、ものの考え方が杓子定規で頭が固いので、自分たちが理解できないことがあると、すぐに文句を言ってきて、言うことを聞かないとのこと。ドイツ人とのつきあいはあまりありませんでしたが、その話はものすごくイメージがつくと思ったのを覚えています。私自身は、ドイツは肌が合わないとなんとなく思っていて、ドイツには行ったことがありません。もしかしたら、単に食わず嫌いなのかもしれませんが。でも、友人には何人か、ドイツがものすごく好きで、ドイツに行ってしまった人たちがいます。そのうちひとりは、6~7年前にドイツに行き、いまでもドイツで暮らしています。現在、ドイツでボーイフレンドと暮らしていますが、そのボーイフレンドはインドネシア人らしい。不思議です。(C)

ワールドカップが今日開幕する!トリノオリンピックのときは美人アスリートが出場する競技だけ偶然が重なって見てしまうと書いたが、ワールドカップでは美人アスリートの出場が期待できないにも関わらず、テレビを見ることになるだろう。もちろん世界各国の美人サポーターが楽しみということもあるが、それよりも純粋にワールドカップというイベント性、サッカーという競技性が楽しみなのだ。開幕のドイツ戦はもちろん、明日はイングランド戦と、アルゼンチン対コートジボアール、明後日はオランダ対セルビア・モンテネグロと垂涎の試合が続くが、今回の注目はやはりブラジル。今回のブラジルは史上最強。もしブラジルが優勝を逃したら頭を丸めてもいい(ちなみに私は嘘つきだし、他人からよく男らしくないと言われるので「男に二言はない」という言葉には縛られない)。さてドイツといえば、私は3歳から6歳まで父の仕事の都合で、ドイツのエッセンというところで暮らしていた。3歳といえば言葉を覚える大切な時期だが、ただでさえ言葉を覚えるのが遅かった私は日本語をまともに覚えないうちにドイツに行ったものだから、最初に使いこなせるようになった言語はドイツ語、つまりドイツ語のネイティブスピーカーだったのだ。もちろん子どもなので「デュッセルドルフ」が「ドゥッテンオデュフ」と舌足らずになってしまったのだが、兄弟喧嘩もドイツ語だった。しかし、もったいないことに日本に帰ってきて数年でドイツ語をすっかり忘れてしまった。親はせっかくドイツ語を身につけているのだからと、毎週土曜日に渋谷にある子供向けドイツ語ゼミナールに通わせたのだが、その努力の甲斐もなく、子どもは帰りがけの渋谷駅のキオスクで買う青リンゴガムの味しか覚えていないという惨憺たる結果に終わった。放課後に日本語の補習授業をしてくれた小学校の熱心な担任の先生のおかげか、テレビのドリフターズのギャグおかげか、日本語は数ヶ月で普通に使えるようになったのだが、ドイツ語を忘れたのは今でも後悔している。二ヶ国語を覚えるだけの頭のキャパシティーがない私のバカな脳みそが腹立たしい。(HK)

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