Editor's Room

itoh.com の舞台ウラをリアルタイムにご報告します。

2005年12月9日(金) 「イルミネーション」

数年前からブルー系のイルミネーションが増えた気がします。キラキラと本当にきれいですよね。日本ではクリスマス時期が過ぎると、あっという間にイルミネーションは片付けられ、街はお正月の雰囲気になりますが、アメリカでは1月中旬、ホリデーシーズンが終わるまでそのまま残されています。アメリカの大きな図書館や美術館の前に置かれている大きなライオンの像には、この季節になるとグリーンの大きなリース(赤いリボン付)が首にかけられます。そういえば日本でも自宅をデコレーションする方が増えてきました。そういう家を見るとなぜか暖かい気持ちになります。世界中がキラキラと輝くこの季節、1年で一番きれいな時期だと思います。(M)

去年の冬、初めて丸の内の『ミレナリオ』を見ました。その日はたまたま丸の内に用事があり、夕方近くまでいたので、点灯の時間を待ちました。クリスマス前の丸の内は、それなりに人が多かったのですが、ミレナリオの点灯時間が近くなるにつれ、人がどんどん増えて、ものすごい混雑状態になりました。丸ビル側の通りの入口には、行列ができていました。私も人ごみにもまれながら、点灯時間を待ちました。5時を過ぎて、一気にパーッとイルミネーションが点灯したときには、あまりのきれいさに息をのみました。本当に感動的で、寒空の中、待っていてよかったと心から思った瞬間です。丸の内のミレナリオは、今年をもって休止になるようです。ぜひ今年もまた、あの点灯の瞬間に立ち会いたいと思っています。(C)

これでも一応人の子なので、夜に瞬く光の渦を見ると純粋にきれいだと思う。さらに夜景を見るとこれぞ現代文明が作り出した最高傑作だと感動する。イルミネーションもまた、光を使ったアートである。この時期になると心ははしゃぎ、仕事帰りに一人で寄ることもある。周りは浮かれたカップルが多いのでどうしても威嚇と憂いの念を抱いてしまうが、なるべく清らかな心で光の洪水に身を委ねる(もちろん自分が浮かれたカップルとして行く場合は威嚇と憂いの念は持たない)。不思議なものでイルミネーションには他の光の演出(たとえばライトアップ)にはない心を豊かにしてくれる要素がある。とくに心が貧しい私にとってはミレナリオのような大々的なものでなく、自宅を飾るだけのようなイルミネーションでも十分心が温まるのである。しかしいくら心が温かくなっても、身体までは暖かくならない。突き刺すような冷気が私を襲う。案の定風邪をひく。やはり温泉に行けばよかった。温泉の方が心身ともに温まる。こういう文章の締め方をするくらい私の心は貧しい。(HK)

itoh.comトップ > エディターズ・ルーム > 2005年バックナンバー

go Pagetop