Editor's Room

itoh.com の舞台ウラをリアルタイムにご報告します。

2005年9月16日(金)「会ってみたい人」

「会ってみたい人」というお題で考えたら、本当にキリがないくらい出てきました。アインシュタイン、妻夫木聡、オードリー・ヘップバーン、聖徳太子、クレオパトラ、島田紳助・・・。でもやっぱり村上春樹さんです。村上さんの本は、全部読んでいますが、特筆すべきは、その文章の美しさと表現のスマートさ。どこからあのセンスが生まれてくるのか、会ってみても分からないかもしれないけれど、感じてみたいと思います。本人はとてもシャイな方みたいなので、その辺も興味があります。村上さんは小説を書くときは、「(何かのために)書かなければいけないから書く」のだそうです。書き始めると、主人公がどんどんストーリーを展開していくとおっしゃっているのを何かで読みました。だから自分でも結末があって、それを目指して書くのではないそうです。天才ってそういうものなんでしょうか。モーツァルトも音楽の神が降りてくる幹事でしたよね。モーツァルトにも会ってみたいなぁ。どれくらい奇人だったんだろう。(M)

私が会ってみたい人は、吉行あぐりさんです。そう、もう大分前になりますが、 NHKの朝の連続ドラマ「あぐり」の主人公のモデルになった人。作家の吉行淳之介、女優の吉行和子のお母さんです。年齢はもうすぐ100歳?  数年前、これまたNHKの「親の顔が見てみたい」という番組に、娘の吉行和子さんと一緒に出演されていました。そこで、91歳のときに、和子さんと一緒に行ったエジプト旅行の写真が紹介されたのですが、その旅行があぐりさんの初めての海外旅行だったとのこと。司会の古館一郎さんが「なんでそんな年まで旅行にいらっしゃらなかったんですか?」と質問すると、あぐりさん、「だって、あなた、それまではいそがしくて、とても旅行どころじゃなかったのよ」。当時、91歳ですよ。私はそのセリフにノックアウトされてしまいました。あぐりさん、かっこいい。私もそんな人生を送りたいと思います。(C)

中田英寿氏です。現在、イングランドで活躍する日本を代表するサッカー選手であることは皆さんご存知でしょう。一流のプレーヤーとして尊敬しているのはもちろんですが、彼はそれ以外にも色々な面をもっています。記者会見ではこれまでのイタリア語に続いて、通訳なしの英語で話し、その語学堪能ぶりを見せ付けました。多忙な生活の中で、常に辞書を持ち歩き勉強する。簡単にできることではありません。それから彼は東ハトの執行役員としても影ながら活動しています。また最近は、ホワイトバンドプロジェクトの一員として世界の貧困をなくすキャンペーンに参加している姿が見られました。こうした彼の人間性、プロとしての姿勢を本当に尊敬しています。彼に会えたらどんなに刺激を受けるでしょう。その前にオーラでやられそうだけど(笑)。もっと自分にストイックに生きたい。さて、私は今回でエディターズ・ルームを卒業することになりました。長い間ありがとうございました。またいつかどこかで・・・。(Y)

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