Editor's Room

itoh.com の舞台ウラをリアルタイムにご報告します。

2005年8月17日(水) 「帰省」

私は混んだ時期をさけて帰省することにしています。お正月やお盆はガラガラの都内を満喫して、それ以外のときに帰省します。最近は祖母の具合が思わしくないため、割とマメに帰るようになりましたが、若い頃(笑)は、1年に1度がやっとでした。高校を卒業してすぐの頃は、帰省すると友達同士で集まり、よく田舎の夜遊び(カラオケとドライブ)を満喫したものです。今はみんな落ち着いてしまって、帰っても遊んでくれそうな人がいません。というわけで、帰省したときはひたすら親孝行に努めます。両親の話を「そうだね、そうだね」と聞いていると、何だか自分が少し大人になったような気分になります。うちは現在、100歳くらいの家なんですが、あと100年以上は全然住めるといわれている日本家屋です(もちろん、外側も内側もリフォームはしてありますが)。いつか本当に歳を取ったら、やはり実家に戻って住みたいなぁと思っています。(M)

「帰省」や「故郷」という言葉は、何となく自分からは遠い気がしています。どうしても「離れた、懐かしい場所に帰る」という印象をもってしまうからでしょうか。私は、中高時代は別の場所にいたものの、それ以外の生育期はずっと同じ町、同じ家で育ちました。大学時代もそこにいたので、周りのみんなが「夏休みは実家で過ごす」などと口を揃えて言っているのをきくと、帰る場所があることがうらやましくて仕方なかった。というのも、上は北海道から下は沖縄まで、田舎から一人で出てきている人が非常に多く、私にとって彼らの実家帰りはもはや「ただ旅行」…。まぁ、そんな私も今では親元を離れたので「帰省」しています。すぐに行けてしまう距離なのであまり気分は盛り上がりませんが(笑)、親は張り切ってもてなしてくれます。親孝行どころか、おいしいもん食べるだけ食べてほとんどぐうたら寝てます。それでも帰ってこいと言ってくれるのだから、本当にありがたいことです。(Y)

小学生の頃、夏休みになると、同級生が「田舎に行く」と言っているのをうらやましく聞いていました。私の場合、父方の祖父母も母方の祖父母も東京に暮らしていたので、私には、いわゆる「田舎」というものがありませんでした。その頃は「お父さんもお母さんも東京出身だから」なんて言っていたのですが、いま振り返ると、その意味は実はよくわかっていなかったような気がします。というのも、結婚して、毎年お盆に夫の実家の秋田に行くようになり、「これで子どもがいたら、『夏休みはおばあちゃんとおじいちゃんのところに行く』って言うのかなと思って、初めて「田舎」の実感がわいたからです。結婚して初めて、子どもにとっての「田舎」の感覚を理解することができました。ちなみに、私の実家はお寺で、お盆はものすごくいそがしい。近寄ると手伝わされてしまうため、決してお盆は実家に近づかないようにしています。(C)

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