Editor's Room

itoh.com の舞台ウラをリアルタイムにご報告します。

2005年4月15日(金) 「テスト」

数学、いいえ、算数が本当に弱い友人がいます。どこに行っても計算は他の人任せ。これで最初に就職したのが銀行だというから不思議です。その友達が転職をするときのこと。なぜかその企業では英語や数学(算数レベルらしい)などの筆記テストが課せられました。友人はとても魅力的な人なので、面接は難なくクリアしたようでした。するとある日、面接官から電話がかかってきました。「数学の点数だけ、異常に低く、こちらに手落ちがあったと思われます。もう一度、数学のテストだけ受けていただけますか?それで内定になります」と言われたそうです。「失礼な!それが実力なのに!」と思い、テストを受けるのが嫌だった友人は、その企業に行くのをやめたのでした。でも断ってくれたおかげで、彼女は私の勤めていた会社に入社することになりました。そこで私は彼女と出会うことができました。算数が弱い彼女に感謝しています。ちなみにその友人、5000円を3で割らなければいけない場面で私に、「私、100円の位を計算するから、1000円の位をお願い」と言ったことがあります。(M)

ある日、英語のテストがとり行われました。期末試験ってやつですね。みんな真剣です。先生が答案紙を配り始めて、時間ぴったりになってスタートしました。当時、英語は私の得意科目のひとつでした。自分で文章を書くような問題はほとんどなく、余裕で迎えた最終問題。選択肢で、答えをA~の中から選んで解答用紙に順番に書いていきました。すると・・・ん? 何かこれやたら同じ答え多くて変だな・・・。出来たのが「s・a・s・u・k・e・e・i・e・i・ o」。続けて読むと、「サスケ、エイエイオー」・・・。しーんと静まり返った教室で、私は思わず笑い出してしまいました。ちらっと先生を見ると先生もちょっとニヤリとしていました。こんなところで細工をするなんて・・・先生のひそかな楽しみだったのでしょうか。(Y)

エスカレーター式の学校に通っていた私は、「内部推薦」というもので大学に行きました。でも、もちろん試験はあります。確か国語と英語以外は好きな教科を2教科選んで受験します。それから面接。その内部推薦のテストの日。事前に打ち合わせたのか、その場で頼まれたのか、いまとなってはすっかり忘れてしまいましたが、私は、世界史か生物のテストを後ろの席の男の子に見せることになりました。回答し終わった答案用紙を、後ろの人が見やすいようにちょっと机の端に寄せました。すごくドキドキしながら、「でも、これくらいなら、ばれないだろう」と思っていたら、教室内を回っていた監督の先生が、私の答案を、手ですっと私の前に戻しました。思わず顔を上げた私に、先生は目で注意してきたのでした。もう心臓はバクバクです。軽い気もちでカンニングに協力してしまったものの、冷静に考えれば、簡単にいけるはずだった大学も、もしかしたら行けなくなってしまうような行為だったわけです。恐れていたようなことは起こらず、大学には無事に行くことができましたが、いけないことはするものじゃないな、とつくづく思いました。もう20年も前の話です。(C)

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