Editor's Room

itoh.com の舞台ウラをリアルタイムにご報告します。

2004年4月9日(金) 「こんなところから、あんなものが」

必死で探して、結局見つからず、もうひとつ買った途端に出てくる。こんな場合は誰に腹を立てることもできないので、ひとり、切ない気分になります。最近1番アオくなったのはパスポートです。有効期限が切れていることを確かめようと探し始めましたが、どこにもありません。手続き上の問題というだけではありません。旅行に行ってもほとんど写真を撮らない私にとって、パスポートのスタンプは大切な記念なのです。探すのを諦め、「古いパスポートの有効期限は絶対に切れている」と言い張り、新しいものを発行してもらいました。その後、ドルやスーツケースの鍵と一緒にまとめて、旅行セットとしてしまい込んであった古いパスポートを発見。こういうときって嬉しいというより、自分が少し嫌いになりますね。ちなみに同じく見つからなかったスーツケースの鍵も「ない、ない!」と大騒ぎした挙句、サムソナイトまで行って最後のスペアを分けてもらいました。とほほ。(M)

今でも私の家では語り継がれている(?)微笑ましいお話。私がまだ小学校低学年頃の出来事です。当時、とてもお気に入りだった透明で水玉の形をしたリボンがなくなりました。それも、母に髪をとかしてもらっていた本の一瞬の間に。「目の前の机に置いたはずなのに!」半泣きになりながら、母と一緒に周りをくまなく探しましたが、一向に見つかりません。すると、当時幼稚園だった妹が話し掛けてきました。「ちょっとこっち来て。」と私達を手招きすると、「ここら辺にあるんじゃない?」と言って隣部屋の隅っこのベッドと壁の間を指しました。まさかこんな場所にあるわけがないと思いながらもそこをのぞくと、何と、あったのでです、私の大切なリボンがちょこんと。私は歓喜し、妹は天才か超能力者かと褒め称えました。得意げな顔をして、ものすごく満足そうにしている妹。最も、その3分後には絶対にありえない展開に疑惑が浮上し、私の喜は怒に変わったわけですが・・・今となっては、そんな見え見えな行動でみんなから褒められようとしたちっちゃな妹が可愛く思えます。(Y)

ある朝自宅から最寄りの駅まで歩いていると、近所のマンションの前にゴミ収集車が停まり、係の人が数人でゴミの袋を回収していました。よくある光景なので特に気に留めず通り過ぎようとしたのですが、何気なく目をやった瞬間、ギョッとして思わず足がすくみました。ゴミ収集車は、ゴミの袋を放り込むと、上からフタのようなものが下りてきて袋を奥に押し込む仕組みになっていますよね。わたしが視線を向けたちょうどそのときフタが下りてきたのですが、そのフタに身長60cmほどのミッキーマウスとくまのプーさんのぬいぐるみが交互に4体くくりつけられていたのです。きれいに並んでまるで作業員の皆さんに「お疲れさま!」とでも言っているかのように。一瞬「燃えないゴミ?」と思ったのですが、あれはどう考えてもわざわざ並べてくくりつけたとしか思えません。4体とも薄汚れて、でも顔はニッコリ笑顔で、かわいいというより怖かったです。“降臨”という言葉が脳裏に浮かびました。とても異様な光景だったので、うまく説明できなくてもどかしいです。携帯カメラで写真に撮ればよかったと後悔しています。一週間後の同じ時間に同じ場所に行ったら、またあの光景に出会うことができるでしょうか。狙ってみようかな‥‥、怖いけど。(MT)

先日、オフィスで「大掃除の日」がありました。帰宅時に、机の上に置いてあってもいいのは、電話とパソコンだけ。それ以外のものはすべて机の中にしまう、というルールだったので、かなり徹底的に片付けました。それから一週間後、ランチに行こうと、机の横にかけていたランチ用の小さなバッグを手に持った私は、かすかな重みを感じて不審に思いました。中をのぞいてみると、そこには真っ黒に変色したバナナが!実は、大掃除の日、私は、おやつに食べようと家からバナナを持ってきていたのです。でも、その日は結局食べずに、帰宅時に「机の上に置いておいちゃ、まずいかな」と、バッグに入れて帰ったのでした。真っ黒になったバナナを机に出すと、バナナの強い香りが周辺に漂いました。食べようかと思ったのですが、周りの人に止められ、そのバナナはゴミ箱行きになりました。さようなら。(C)

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