Editor's Room

itoh.com の舞台ウラをリアルタイムにご報告します。

2004年2月13日(金) 「女の子からの告白」

高校2年生のとき、数学は週に4時間あって、二人の先生が担当していました。ひとりの先生は、授業の一番最初に必ず5分間のテストを実施しました。そのテストの成績は学期の成績の2割に反映させるというもので、先生としてはサービスのつもりだったのでしょうが、結構難しいテストだったので、私たちにとってはサービスでも何でもありませんでした。あるとき、その先生の授業がバレンタインと重なりました。その先生は独身の男性だったので、みんなでなんとかバレンタインと絡めて、そのテストを阻止する方法を考えました。私たちの作戦とは、クラスの女子がひとり一つチョコレートを準備し、先生が来たら、ひとりひとり順番に前に出て行ってチョコレートを渡す、というものでした。とりあえずその「チョコ渡し時間」でテストの時間はなくなるだろう考えたのです。当日、予定通り、クラスの女子がひとりひとり前に出て、先生にチョコレートを渡しました。先生は、顔を赤くして嬉しそうにチョコレートを受けとってくれました。13人くらいいた女子が全員チョコレートを渡し終わると、先生は「さて、では今日のテストを配ります」。「えーーーーーっ」と、クラス中がブーイングになりましたが、結局テストは実施されました。みんな、勉強していなかったので、散々な結果に終わったのでした。(C)

小学校六年生のときのバレンタインデー。当時密かに好きだったクラスメイトのK君が風邪で学校を休みました。サッカー好きの彼のためにサッカーボール型のチョコレートを用意していたわたしは彼の欠席に意気消沈。でもどうしても渡したくて、放課後思い切って一人で彼の家に行きました。玄関に現れた彼のお母さんに驚きのまなざしで見つめられながら、「あの、これ、お見舞いです!」とサッカーチョコを差し出し、走り去りました。雪の積もった寒い日で、もともと赤面症のわたしの顔は、恥ずかしさと寒さで茹でタコのように真っ赤だったはずです。翌日学校に行くとK君がいました。K君はわたしの方を見て、親友のH君とひそひそ話し始めました。チョコレートについては何も言われませんでした。そこでわたしは自分の恋が一方通行に終わったことを理解したわけですが、前日の自分の勇気ある行動に満足して、それに応えないような男は大した男ではない、という図々しい自己正当化の結論に至っていました。今となっては笑い話、のはずですが、当時を思い出しながらこの原稿を書いていたら、チョコのお礼を言われなかったことが妙に腹立たしく思えてきました。やはりあの結論は負け惜しみだったのでしょうか。ちぇ。はじめまして、新米のエディターMTです。よろしくどうぞ。(MT)

バレンタインだからと言って好きな人に告白したことがない、ということに気づきました。付き合ってる男性(男の子)に渡したことはあるけれど・・・。あとは義理チョコ・・・。なんか、大切な瞬間を逃しているような気がしてきました。高校2年生の時に1度、男の子に告白したことがあります。隣のクラスの男の子で、バスケットボール部の副キャプテンでした。無口な人で、常に陰のあるタイプの彼。女嫌いというウワサすらある彼に告白した、あの頃の自分の勇気に脱帽します。結果はあえなく、撃沈。それでも、真剣に接してくれた彼のやさしさには今でも感謝しています。(M)

小学校2年生のバレンタインデーでした。突然、先生(男)が「男子は全員教壇に上がって、女子は教室の外に1列に並びなさい。」と言い出しました。一体何が始まるんだろうと思いながら列の中にいると、彼は、一人づつ耳打ちで好きな男の子を教えてというのです。何であなたに告白せなあかんねん! とツッコミながら、仕方なく一番かっこいいと思われる男子の名前を打ち明けました。彼は一人一人にやにやしながら、うなずきながら聞いていました。そして教室に戻り、一人づつ男子の名を呼んで、呼ばれたものから着席するように言いました。最後に残った子は、私が名をあげた子だったのですが…何かを察したのかものすごく恥ずかしそうにひとり教壇にたたずんでいました。先生はそれを見てとても満足そうでした。未だこの行為に何の意味があったのか分からずにいます。(Y)

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