Editor's Room

itoh.com の舞台ウラをリアルタイムにご報告します。

2002年11月29日(金) 「マフラー」

ある日突然、「編み物はじめよう!」と熱く思い立ち、編み物教室に通いはじめました。友人からの「どうかしたの?!」という言葉も無視し、セーターや手袋などをつくる上級者たちにまみれ、基本中の基本である、表編みと裏編みをせっせと練習していました。そして、ようやく完成させた最初の作品はマフラー。あのときは、ほんとうにうれしかったなあ。それにしても、別に恋してたわけじゃないのに、あのときの編み物への情熱はなんだったのだろう。今でもたまに、あのときの熱気を思い出して、「?」と思うのです。(T)

私はマフラーが大好きです。寒がりなせいもあり、首にぐるぐると巻きついてあったかい、あの感じがイイのです。好きが高じて色々な巻き方を考えているうちにある日思い付いたオリジナルな巻き方があります。真ん中を首の前にあて、後ろを1周させて前でもう1度交差させた後、両端を中に巻き込むというもの。少し短めの、いわゆる一般的なマフラーが適しています。昔、新しい環境に飛び込んだ時に何気なくこの巻き方をしていたら新しい友達たちに意外に好評で、名付けられました「ky巻き」。私の名前が付いたマフラーの巻き方があるって、すごくないですか!?すごくすごく狭い世界でのみ通用する名前なんですけどね。(ky)

私は子供の頃、きつねの頭がついたマフラーにとても憧れていました。リアルにとがった鼻や、くるりと首に巻かれてしっぽをくわえている様子に心を奪われたものです。母親も毛皮のマフラーを持っていたのですが、動物のあたまはついていなかったので、とても残念に思っていました。そこで当時飼っていた猫に目をつけました。重たいし、顔をひっかかれるかもしれないという緊張感もあり、あまり快適ではなかったのですが、よく猫をつかまえては首に巻いていました。考えてみれば、なんて我慢強い猫だったのでしょう。私は彼のことを愛していたのですが。(A)

いつのことだか覚えていませんが、急に編み物がやりたくなったことがありました。棒編みを母に習い、ひよこ色の毛糸を買い、せっせせっせと編み始めました。もちろん複雑なものは編めませんから、まずマフラー。編んでいたことも覚えていて結局そのマフラーが日の目を見ることがなかったことも覚えていますが、いったいあれはどこに行ったんでしょうね。きっと今でも編みかけのまま、どこかにあるに違いません。(C)

マフラーが似合う季節になりましたね。昔のような手編み風の長いマフラーを見ると自分が編んだマフラーを思い出します。器用でもないくせに編んだのは、その頃付き合っていた彼とおそろいでマフラーをしたかったから。気に入った毛糸を買って、せっせと編んで、誕生日に渡しました。ちょうど、彼の誕生日は、2月。渡せてほっとしたせいで自分のマフラーは遅々として進まず、結局、自分のマフラーが出来たのは、次の次の冬でした。せっかく、完成したのに、そのマフラーをあげた彼とは、自然消滅で別れていたので、新しいマフラーは、次の彼へのプレゼントになりました。その頃、冬になると、私の編んだマフラーが、街のどこかで、出会っているのでは?とドキドキでした。(KM)

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