Editor's Room

itoh.com の舞台ウラをリアルタイムにご報告します。

2002年8月30日(金) 「日本語」

モロッコに滞在中の時、モロッコ人の友達の一人が、どうしても日本語を教えてくれというので、よく使う言葉「ありがとう」「こんにちは」「さよなら」「いくら?」などを教えてあげました。初めは、日本が初めてなので発音を聞きたいのかな?と軽い感じで教えていましたが、ことある度に、もっと尊敬語だとなんて言うの?と真剣に聞いてくるのです。その中で彼が一番気入った言葉は、「どうもありがとう」。でも発音がうまく言えず、「もめとありがとう」というのです。初めは「どうも、だよ。」と直していましたが、ずっと「もめとありがとう」が続くので、面倒くさくなって、私も彼に対して、「もめとありがとう」と応えていました。なんだか、落ちがない話しですね。(M)

イギリス留学中、日本語教師のアシスタントスタッフをしていたときのこと。体の調子が悪いときのボキャブラリーを学ぶ時間、イギリス人の学生さんは、体の部分を指す名詞が思いつかず、ものすごく考えに考えた末、「こゆびが、いたいです」と言い、お医者さん役をしていた先生がどう対処したらいいかわからない、と困っていました。またあるとき、形容詞の勉強をしていて、スペイン人の学生さんがいきなり立ち上がり、「ゆきのよう、あなたに」と私に発して座りました。あれは、ほめ言葉だったのかなんだったのか、いまだになぞ。日本語って難しいですよね。(T)

最近もうあまり話題に上りませんが、「ら」抜き言葉、というのが、一時物議をかもしたことがありますよね。「見れる」、「着れる」などというのは、日本語の乱れだとかなんとか。私自身は「ら」抜き言葉が生理的に嫌いです。人が遣ってもそれほど意識しませんが自分では遣わない。話し言葉でも書き言葉でも。なんだか雑な感じがするんです。遣う人が増えれば、それはスタンダードになるのでしょうから、「ら」抜き言葉が普通になる日が来るのでしょう。そうしたら、私は周りの人から、古語を話しているように思われるようになるのかしら?(C)

ずーっと思い込んでいて大人になってから間違いに気づくってことよくありますよね。つい最近、たて続けに2人の人から「無事でなりより」といった表現のメールをもらい、私が間違っているのか? と不安になりました。「なりより」ではなく、「なにより」だと思っていましたので。オフィスで確認したら、やはり「なにより」で正しいと分かり胸をなでおろしました。その2人は単に打ち間違えたのか、思い込みなのか未だ謎です。しかし、ひとりなら打ち間違えたなと思えるのに、同時に2人がって、ねぇ。(Ky)

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