Editor's Room

itoh.com の舞台ウラをリアルタイムにご報告します。

2001年12月19日(水) 「クリスマス」

私の実家はお寺なので、家ではクリスマスのお祝いをする習慣がありません。子どもの頃は、クリスマスプレゼントの代わりに、お正月にお年玉とプレゼントをもらっていました。クリスマスのある友達をうらやましいと思った記憶はあまりないのですが、サンタさんに憧れていて、どうしても家でクリスマスパーティーをしたいと、兄弟そろって親にお願いしたことがありました。結局私たちのお願いは聞き入れられませんでした。そしてクリスマスイブの日、裏口で呼び鈴がピンポーンと鳴りました。扉を開けてみると、そこにはサンタクロースがいました。私たちをかわいそうに思った知り合いのお坊さんが、サンタの格好をしてプレゼントを持ってきてくれたのです。すぐにそのお坊さんだとわかったのですが、なんだかそれも妙に嬉しかったのを覚えています。とても楽しい思い出です。(C)

以前伊藤さんの秘書をしていた人の実家はお菓子屋さんで、ものすごくおいしいクリスマスケーキを作っていました。彼女が秘書になって初めてのクリスマスが近づいた 時、「うちのクリスマスケーキ、ものすごくおいしいの。朝ごはんにもぺろぺろ食べられちゃうんだよ。」と言われ、スタッフはみんなで注文しました。私も彼女の「ぺろぺろ」に引かれて一番おすすめの苺のデコレーションケーキを注文しました。もって帰った日に食べて、次の朝にも平気で食べられちゃうようなケーキでした。今はケーキをやめてしまったということで残念ながらここ何年かは注文もできませんが、クリスマスの時期になると彼女の「ぺろぺろ食べられちゃう」という口調を思い出して、苺のクリスマスケーキを買ってしまいます。でもあれほどおいしいケーキにはめぐりあえません。復活しないかなぁ…。(Y)

クリスマスというと、本気でくやしい想いをしたある晩のことを思い出します。それは私がちょうど5才の時。まだサンタクロースの存在を固く信じていた私は、いつも「いつ来るんだろう」と不思議に思っていたものでした。ある晩、私の部屋に行くと、父が窓を大きく開いて、空を見上げているじゃありませんか。そしてこう言ったんです。「ああー、たったいまサンタクロースが行っちゃった!ほらここにプレゼントがあるよ」。それを聞いた瞬間、もう少し早く部屋に入れば会えたのに、地団駄踏んでとってもくやしい想いをしたのをありありと思い出します。その時の父の様子など、今になって思うと、なんと演技力たっぷりだったのでしょう!! そのとき、父はどんな気持ちだったのでしょうね? ちょっとおかしくもあり、嬉しくなります。(K)

itoh.comトップ > エディターズ・ルーム > 2001年バックナンバー

go Pagetop