Editor's Room

itoh.com の舞台ウラをリアルタイムにご報告します。

2001年12月6日(木) 「場所を変える」

今アメリカのジョージア州アトランタから書いています。時期的に、行く前はどきどきでしたし、飛行場に着いたら確かに迷彩服の軍人が入口に何人も立っていて、緊張感が漂っていましたが、実際に市内に入ると、通常の生活。ニュースを見てていても、日本の方がアフガニスタンの状況など報告してて、こちらでは、ほとんど取り上げていません。ただ、アトランタの空港で、セキュリティを振り切って飛行機に乗り込もうとした人のおかげで、4時間も空港が閉鎖された、というニュースが流れていて、その犯人(?)の男性が「ごめんなさい、こんなに大きな事件になるとは思わなかった」と涙目でインタビューで訴えてるのが結構笑えました。(K)

先日、伊藤さんが「人は誰でも自分の居場所が必要だ」という話をしてくれました。だから「居場所を用意してあげる」ことはとても大切なんですって。それが『人を大切にする』ということだそうです。『居場所』は、「場所」とは限りません。「役割」だったり、「もの」だったり、その人にその場所に「いていいんだな」という安心感を与えるものが『居場所』なんです。その話を聞いて、私は留学したときのことを思い出しました。イギリスで大学の寮に入って、すぐに多くの人と挨拶を交わすようになったのですが、なかなか安心できませんでした。みんなは本当に親しくなっていくのに、自分だけ取り残されているような気持ちになっていき、学期が始まる前に日本に帰ろう、と本気で考えました。泣きながら家に電話することもありました。とりあえず冬休みになるまではいようと心に決めた頃、クラスメイトのイギリス人が夕食に招待してくれたのです。その晩、私は「私の存在をちゃんと認めてくれる人がいるんだな」という深い安心感に満たされたのを覚えています。彼女は、私に『居場所』を用意してくれたんですね。私は、入学したり、留学したり、転職したり、場所が変わる度、必ず最初につらい思いをします。そういうときは居場所を探してるときだったんだなあと思いました。(C)

エディター(Y)は、今週は都合によりお休みです。来週は復活しますので、お楽しみに!

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