Editor's Room

itoh.com の舞台ウラをリアルタイムにご報告します。

2001年10月26日(金) 「結婚」

結婚して18年目になります。ちょうど紅葉が美しい今ごろの時期に結婚しました。結婚するときに、いろんな人から叡智のある言葉をいただきましたが、いまだに印象に残っているものが、今も身近なふたりのこの言葉.。ひとつは母。「『ただいま!』って、自分のところに毎日帰ってくる、ということがすごく不思議な感じだった。ああ、結婚したんだなー、って思った」。もうひとつは伊藤さんの言葉。「結婚するというのは、『どんなことがあっても、私はあなたの味方だよ』というパートナーを得ることなんだ」。そのふたつの言葉は今も私の中で大事に息づいています。(K)

私が結婚できるのか?というのが、私の父の一番の気がかりだったようです。父は3年前に亡くなりましたが、そのお通夜の夜のこと、いとこやいとこのお嫁さんが口々に、「Yちゃん、結婚してよかったね。おじさん本当に心配していたのよ。」「おじさん、Y子は結婚できるのか誰かいい人はいないかってしょっちゅう言ってたんだよ。」「いい人とめぐり合ってよかったねぇ。よかった、よかった。」と言うのです。父がそう思っているらしいということは、独身時代の私にも無言のうちにひしひしと伝わってはいましたが、こんなにまわりの人誰にでも言っていたのかと驚きでした。父は日記をつけていましたがそこにも何度も書いてあり、親の心子知らずとはこのことだなと思いました。そして、親孝行はまるでしなかった私ですが、父に花嫁姿を見せられて本当によかったな、と思ったのでした。(Y)

私の夫は秋田の農家の長男で、いずれ近いうちに実家の農業を継ぐことになっています。私は東京生まれの東京育ちなのですが、結婚する前は「秋田に行くのいいかも」なんて思っていました。でも、実際にその時期が近くなってくるとなかなか難しいものですね。根っこを引っこ抜かれてしまうようで、どうもすきり受け入れられない。まわりの人に「結婚する前は、秋田に行くって言ってたじゃない!」と言われるので、「いいの。伊藤さんの本に『考えは変えてもいい!』っていうのがあったもん」と言ったら、伊藤さんに「それは君のための言葉じゃないよ。かたくなになって自分のことを苦しくしている人のための言葉なの!」と怒られました。(C)

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