わたしの好きな伊藤守のこの一冊

今回、本を紹介するのは、コーチ・トゥエンティワンのスタッフ、M.Nです。Mも、20年以上、伊藤とともに仕事をするスタッフの一人です。小さな仕事から大きな仕事まで、Mに任せれば安心というくらい、どんな仕事でもきっちりとこなすM。まわりからの信頼の厚いスタッフです。

今日は素晴らしい 』(M.N)

初めてこの本を読んだのは、20数年前のことですが、
それ以来ずっと、この本は、私の本棚の一番いい場所に収まっています。

『今日は素晴らしい』を読んでいると、
私にも同じようなことがあったなあと、
懐かしさがこみあげてくることがあります。

中でも、印象に残っていて、
ときどき思い出すのが、「お弁当開き」。

お友だちと一緒にお弁当を食べようと、友人宅を訪ねていったとき、
初めて「仲間はずれ」を体験をしたというお話です。

私も、子どものときに、それまで一番仲のよかった友だちから
ある日突然、無視されるようになったことがありました。
話しかけても、返事は返ってこない。目も合わせてくれない。
そのときの心細さ、淋しさは、生まれて初めて味わうものでした。

「お弁当開き」の中に、こんな一節があります。

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 幼かった私は、お弁当を食べながら、
 O君たちに仕返しをしようなんて、少しも思っていなかったんです。

 ある時、ふと私は、そのことを思い出しました。
 そして、私がもともとそうであったことを思い出す度に、
 心がとても平和になります。

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「お弁当開き」を読むまで、
子どもの頃、友だちに「仲間はずれ」にされたことは、
私にとって、思い出したくない、
なかったことにしておきたいできごとでした。

でも、「お弁当開き」を読んでからは、
これも私のかけがえのない思い出のひとつだと思うようになりました。

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