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コミュニケーションQ&A
バックナンバー No.1-20 No.21-40 No.41-60 No.61-80 No.81-100 No.101-120

毎週、コミュニケーションラボラトリーの中の Q&A から抜粋してご紹介します。

Q

価値観の違う人とうまくコミュニケーションをとりたいのですが、何かコツはありますか?

A

違いに慣れる練習がいります。それから、違う価値観を持っている人がいることの必要性についての認識がいります。全部気の合う、全部同じ考え方をする人だけになってしまうと、遭遇するさまざまなできごとに対応できなくなります。

血液型に4つの種類があるのは、血液型がたった一つだと、ある環境の変化で人間の種が絶滅してしまう可能性があるからです。たとえばA型はペストなどのウイルスに強かったり、新大陸の先住民も、また移民たちにもO型がとても多い。新しいことに飛び込むことをO型は好むのかも知れません。A型はもう少し慎重です。もちろんきれいに性格や行動パターンが血液型で分かれるわけではないと思います。しかし、種の保存、生存確率を上げるためには、たった一つの考え方、たった一つの価値観に偏るのは、危険度が増すと考えられます。

1対1で向き合って話していると、相手との違いに違和感を覚えます。時にそのことにいたたまれなくなることもあります。しかし、全体のバランスの中では必要な人であり、ある局面では力を発揮するでしょう。たとえ、今は何の役に立たない人だと思えても。

価値観の違う人とのつき合い方には、創造性が求められます。その人が活躍するであろう状況を想定し、その人が価値観が価値を持つ。環境とはどのようなものかを想像する、その人をそこにおいて会話することで、違うことを受け入れられるようになります。

また、違いに接することで、自分がどのような価値観をもっているのか自分がどんなパターンをもっているかに気がつくことができます。違いは、最初不安と恐れをもたらしますが違いはやがて、成長をもたらすと思います。

違和感は大事にしてもいいものです。


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