毎週、コミュニケーションラボラトリーの中の Q&A から抜粋してご紹介します。

コミュニケーションの手段はいくつかありますが、それぞれに強調される役割は違うと思います。実際に会って話す、電話で話す、メール、携帯メール、それぞれの役割は何だとお考えですか？

それぞれあるんじゃないですか、電話は電話、メールはメールの。そんな事より、なんて言ったら怒られちゃうけど、コミュニケーションで大事なのはあなたの顔つきや目つきなんですよ、実は。人の話を聞いているとき、自分がどういう顔をして聞いているかなんて想像したことありますか？

メールにも電話にもそれぞれもちろん効果的な使い方があります。でもメールで好きとか言ってる場合じゃないだろうと僕は思います。メールは、いつどこで何があるとかビジネス上のログを残すとか、その程度でいい。そういう領域で使えるなと思います。でも人は生であって動く確率が高い。インターネットの情報は、最終的には人と人が向かい合って話すセットアップをするために使うのが効果的で、インターネットでブラウズしていくその背景の多くは、結局は口コミだろうと思ってるんです。

で、いいですか？　人と向かい合って相手の話を聞くときには、キラキラした目をしながら聞かなきゃいけない。

どういう顔で人の話を聞いているかに責任持つのが先だと思うんです。聞いてもらって良かったなと思われるような聞き方が出来たとしたら、あなたの人生は変わるわけですから。コイツに話すんじゃなかったと思われた日には目も当てられない。

相手の話を聞きながら、大抵の人たちがはまるパターンがあります。それは何かというと、忠告しなきゃいけないと思ってしまう。それは君こうだよとか、代わりに問題を解決してあげようとか、その人が話していることについて何か気の利いた評価をしようとか、何か同情や共感を求められているんではないかという誤解の中にはまっているわけです。でもそうじゃない。話してる人はただ聞いて欲しいだけなんです。中身がどうであろうと、ただキラキラした目で「そう」って。「失恋したの、そうなんだ」と、ただ聞くだけでいいんです。

そうやって聞くには、せめて犬のように聞かないといけないでしょう、「くぅん」なんて言いながら。とにかく口を挟まないで聞くんです。そういうインタフェースを持つことが大事です。聞いてる時にキラキラした目が難しい人は、せめて「聞いてます」というのを示さないといけません。聞いてるよ続けて、という感じで。5分ぐらいはいい関係を作っているベースになるだろうなって思います。

答えになっていませんでしたか？　ちょっとはなってますよね。