嘘でもいいから聞いている目をする。できればエンジェル・アイね、きらきらした目。それからうなずく。相槌を入れる。もし出来たらメモを取る。分からないところがあったら、それは何?ともう1回聞く。そういう練習をするんです。
最初から聞けるわけではないから、聞くということに関しては形から入って練習するんです。半年ぐらいやれば聞けるようになるかもしれない。聞けるようになってくると、向こうが話しかけてくるから不思議です。聞ける人というのは、何となくわかる。聞かない奴って分かるでしょう、みなさん。聞ける人というのは何となくわかるんですよ。だって、体験は伝わるから。
犬好きというのは犬が分かるでしょ。子ども好きも子どもが分かる。説明がいらない。犬に、わたし犬好きですから、って言ったって関係ないですから。動物愛護協会のメンバーです、なんてパス出したって、パク、ですからね。体験が伝わるわけですから、そういうことは関係ないんです。聞くという意志をはっきり持っている人は、聞けるようになるんだろう、という風に思います。 |