そう言うの。「今気まずいね」「今つらいね」試してご覧なさい。「息が詰まるね」「この雰囲気は苦しいね」それでおしまいです。最終的にコミュニケーションを交わしてどうしたいのか? まずは超ド級の安心感を作っていきたい。安心しているかどうかはだいたい見ているとわかります。唇は乾かないし、目をしばたたかない。緊張していない。それで、何をするか。基本的にはただ一緒にいて、話して、何とかしようと思わないんです。話していること、そのことを目的にするんです。今、ここで話をしていることが目的なんです。
コミュニケーションを交わしていて、100回に1回でいいから、この人に今こうして出会っていることが、人生の目的なのかもしれない、と自分の中に問いかけがあったら、人との関わりはもう少し変わるんじゃないかと思うんですよ。いろいろ賢いことをしゃべるのは後にして、今は一緒にいるとか、安心しているかな、とか。不安だったら、不安だね、緊張しているね、とか。
たくさんしゃべらなくても一緒にいられる。何もしなくても、居酒屋で飲まなくても一緒にいられる。公園のベンチに座ることも、一緒に歩くこともできる。人は、ただ一緒にいられるんだ、ということに確信を持てるようになると安心感のレベルは変わります。
人生に大切なのは安心感だと思いますよ。どのくらい安心しているかということが、行動力と深く関係があるんではないかと思っています。行動力のある人は、やはり安心感に支えられているのだろう、と。 |