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2005年07月22日
双葉山
がんばれ双葉山
双葉山、勝てよ
いや、これは正しくない。当時を知る人々によると、
「双葉山に勝たせてやりたい」
という祈るような気持ちで応援していたという。
いつ終わるとも知れない日中戦争の泥沼において、
双葉山が勝ち続ける限り、自分の父が、夫が、息子が
生き続けられる――― と思うしかない、
悲しい庶民の知恵だったのではないだろうか。
だが、いかに大横綱であれ、いつかは負ける日がくる。
あしかけ4年にわたる連勝に、終止符が打たれたのは
昭和14年1月場所4日目。
-------------- 『「超」日本史』より
双葉山の69連勝には、そういう思いがあったんですね。
もうすぐ終戦記念日がやってきます。
私の生まれる6年前に敗戦を迎え、
それから夢中になって戦後を駆け抜けて、ずいぶん時間が経ちました。
「もはや戦後ではない」とメディアが言ったけど、
それでもやっぱり、戦争は深い傷になって残っているのだと思います。
ここに来て、そんな気がします。
私の母は、15歳で父親を亡くしました。
父をサイパン旅行に誘ったことがあります。
でも、「従兄弟が戦死したところだから行かない」と言いました。
ハワイには、喜んで行きましたけどね、やっぱり。