itoh.com　コミュニケーションはキャッチボール

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　　　　　　　　　　　　Vol.612　Jul. 12, 2013
　　　　　　　　　コミュニケーションはキャッチボール

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　　　itoh.com News の金曜日です。

　　　東京は、梅雨が明けたとたんに猛暑です。
　　　今週はまさに「猛」の字がふさわしい暑さですね。


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　　●　伊藤守の『長生きしようよ』　　　僕を「いい気」にさせたまなざし


　　　　興奮したりおびえたりしているチンパンジーの写真を
　　　　別のチンパンジーに見せると、脳波が大きく変化するそうです。

　　　　「チンパンジーも他者の顔色をうかがうことを示す結果で、
　　　　人間のように感情を理解する能力があるのではとみている。」
　　　　　　　　　　　　　（日本経済新聞　２０１３年２月２７日）


　　　　また、こんな実験もあります。

　　　　部屋の中にサボテンを二鉢置いて、一方にセンサーをつけます。
　　　　その部屋に、一人の人間が入って来て、
　　　　センサーのついていないサボテンを折ります。

　　　　すると、もう一方のサボテンにつけられたセンサーに
　　　　反応が見られるのだそうです。

　　　　さらには、時間を経て、サボテンを折った人がまた部屋に入ってくると、
　　　　なんと、センサーのついたサボテンは、またまた反応するそうな。
　　　　サボテンだって、見ているわけです。


　　　　我が社には花咲かじいさんがいますが、
　　　　彼がいると、枯れていた蘭が咲いたり、バラがまた咲いたりするわけです。
　　　　反対に、ある人が近くにいると、
　　　　花が早く枯れちゃったりすることもあるわけですね。

　　　　ちなみに、うちの花咲かじいさんは、
　　　　最近、バンコクにばかり行っています。
　　　　ブーゲンビリアかなにかを咲かせているのでしょうか。


　　　　人は、相手が内側で体験していることを感じとります。
　　　　言葉で言わなくても、わかるんです。　
　
　　　　そういえば、ジンは、
　　　　どんなに怒られても、家人のことが大好きです。
　　　　ジンは僕のことも好きですが、
　　　　家人はずっとジンの世話をしていますから、ちょっと違いますね。

　　
　　　　祖父は、僕のことをよくかまってくれました。
　　　　祖父の僕を見る目は、いつも嬉しそうで、
　　　　その笑った目は、僕をいい気にさせました。

　　　　父も、僕を見る目が嬉しそうで、
　　　　その目はやっぱり、僕をいい気にさせた。

　　　　僕をいい気にさせているのは、
　　　　あの人たちのまなざしだったのだと思います。

　　　　何があっても、またやれるような気になる。

　　　　いわれなき万能感は
　　　　あの嬉しそうなまなざしだったと思います。

　　　　ああいうまなざしの中で、僕はいい気になれたんですね。

　　　　だいたい、あの人たちは僕に

　　　　「いい気になるなよ」

　　　　なんて、言わなかった。
　　　　私がいい気になればなるほど、喜んでいたような気がします。

　　　　僕は僕で、あの人たちを喜ばせるために、
　　　　どんどんいい気になった。

　　　　いい気になって喜んでくれる人はいなくなっちゃったけど、
　　　　いまは、息子とジンをいい気にさせることにしている。

　　　　息子とジンだけじゃない。
　　　　いろんな人をいい気にさせちゃう。

　　　　どう思いますか、お父さん。



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　　今週のitoh.com　　　・*・*・　今週更新のコンテンツ　・*・*・

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　　　　● [ エディターズ・ルーム ]　７月１２日更新！
         http://itoh.com/editor/

　　　　　今週のお題は『 メロン 』。

　　　　　メロンだのスイカだの、水分の多い果物がおいしい季節です。
　　　　　
　　　　　メロンはとくに、切ったときに流れ出る果汁がもったいない。
　　　　　それに、種のところのやわらかい部分を取り去ってしまうのももったい
　　　　　なくて、いつも、なんとか残せないか苦心します。　　　　
　　　　　あそこが甘いのにね。
　　　　　　　　

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　　　[ itoh.com こぼれ話 ］

　　　昔むかしのことです。いまから１０年以上前のこと。
　　　
　　　あるとき、伊藤と別のスタッフと数名で、会社の帰りにコンビニに寄りました。
　　　みんなでアイスクリームを食べながら帰ろうということになり、
　　　それぞれが、自分の好きなアイスクリームを買いました。

　　　そのときわたしは「あいすまんじゅう」を選びました。
　　　あんこの入っている、あれです。

　　　自分が「あいすまんじゅう」を選んだことは覚えていますが、
　　　どうもそのチョイスが伊藤にはインパクトがあったらしく、
　　　いまでもときどきそのときのことが話題に上ります。

　　　「おまえはあのとき、あいすまんじゅうを選んだ」

　　　って。

　　　どういうインパクトがあったのか、わたしにはいまだにナゾです。
　　　おいしいですよ、あいすまんじゅう。
　　　伊藤さんも、あんこ好きですよね？　

　　　アイスクリームのおいしい季節になり、思い出しました。
　　　
　　　
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