itoh.com　コミュニケーションはキャッチボール

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　　　　　　　　　　　　Vol.315 　 Jun 22, 2007
　　　　　　　　　コミュニケーションはキャッチボール

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　　●　伊藤守の『長生きしようよ』　　　明日の今日を生きている


　　　　私の母は、映画のストーリーをすぐしゃべる。
　　　　『隠し剣 鬼の爪』を、観に行こうとする矢先に、

　　　　「緒形拳が悪いのよ。最後にやられちゃうんだけどね」

　　　　「え！ どうしてしゃべるの」
　　　　
　　　　「あ、そうか」だと。

　
　　　　『マルタの鷹』を観ようとしたら、

　　　　「犯人は女なのよ！」

　　　　「どうして言うの？」

　　　　「大丈夫。女はいっぱい出てくるから」


　　　　さて、『Gropundhog Day』という映画があります。
　　　　日本語のタイトルは『恋はデジャ・ブ』、
　　　　ビル・マーレイとアンディ・マクダウェル。

　　　　ひとりの男が、ある町にやってきて、
　　　　ひょんなことから２月２日を毎日繰り返すというストーリーの映画。
　　　　何度か観ているんですけど、何度観てもいい映画。
　
　　　　朝６時に起きると、昨日と同じ今日が始まるんです。
　　　　昨日と全く同じことが起こるわけです。
　
　　　　そこからいろいろあるのですが、
　　　　母になっちゃうので言えません。
　

　　　　おしまいの方で、
　　　　ビル・マーレイの言うセリフがおしゃれです。

　　　　「今日だけど、明日の今日を生きている」

　　　　たぶんこんな感じ。


　　　　雪の日の朝は、そう感じることがあります。
　　　　「昨日と違う。新しい」って。
　

　　　　ひょっとすると、私たちは、
　　　　毎日、昨日の今日を生きているんでしょうかね。


　　　　今日がまっさらで、新鮮で、
　　　　素晴らしい日として感じられる人って、
　　　　どのぐらいいるんでしょうね。


　　　　今日は素晴らしいって、心から感じている人。



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　　今週のitoh.com　　　・*・*・　今週更新のコンテンツ　・*・*・

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　　● [ エディターズ・ルーム ]　６月２２日更新！
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　　　今週のお題は「わたしが『大人だな』と感じる瞬間」。

　　　年齢的に大人のはずなのに、
　　　「大人だ」と感じることの少ない itoh.com エディターは、
　　　今回のお題に四苦八苦。

　　　子どもの頃に「おじさん、おばさんだ」と思ってい年齢に
　　　すでに到達しているのに、
　　　いまだに「おとなになったら、こうしよう、ああしよう」
　　　と言ってしまうのは、なぜなんでしょう。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（itoh.com エディター）


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