itoh.com の舞台ウラをリアルタイムにご報告します。
2017年3月24日（金） 「アマゾン」
アーーマーーゾーーンーー！と大きな声でを出して変身するのが印象的な、仮面ライダーアマゾン。変身するときに自分の名前を呼ぶっていうのも印象的だったし、仮面ライダーシリーズの中ではかなりの異色作だったらしい。そもそも最初は日本語がほとんどしゃべれない。でも、急に途中から流暢にしゃべれるようになる。変身願望というのは子供のころ強くて、将来自分は変身できるようになるんだと思っていた。しかし、40年くらいたった今、科学はかなり形を変えてIT偏重になり、中でもAIという、見た目の関係のないものが流行になったりしている。エーーアーーイーー！と言って、AIに変身する仮面ライダーとかいかがでしょうか。子供が変身して遊ぶ姿は想像しがたいけど、AIに夢中になっているのは大人だし、仮面ライダーも結構大人のファンが多いみたいだから、流行るかも。AIもそろそろ流暢な日本語をしゃべりだしそうだし。（T）
子供が寝るまで帰ってくるなと言われたものだから、指導教官の本でもあるかと大きな本屋でブラブラしていたら、指導教官の本の隣に『イブン・バットゥータと境域への旅』という本があった。イブン・バットゥータの名前を見て血が湧くのは私だけではないかもしれないし、私だけかもしれない。指導教官の本を脇に置いておいて、買おうかと手に取ると6,264円という価格に目が眩み、本棚に戻さざるを得なかった。Amazonなら安いはずだとスマホで調べれば、定価は同じで、中古で8,450円からと、深くため息をつくのである。どうせ、こういう本を買っても全く読まず、本棚のインテリアになるに決まっている。ツタヤ図書館が税金152万円でインテリアとしてダミー本3万5000冊購入したというニュースがあったが、1冊あたりだと40数円。同じインテリアに私が投じる金額は1冊6,264円。どうせインテリアになるのなら、一層のことイブン・バットゥータ自身の『大旅行記（諸都市の新奇さと旅の驚異に関する観察者たちへの贈り物）』でも買わんと再びAmazonで調べて見れば、全8巻揃えるためには福沢諭吉を生贄にする必要がある。なけなしの小遣いを本棚の肥やしに投じるなどという蛮行が妻にバレようものなら、妻の鱗あらゆる鱗が逆立つに違いない。あぁ怖い。諦めざるを得ない。それにしても、妻の鱗ごときを恐れるなんぞ、滔々と流れる大河アマゾンに比べなんと私の人間としての小ささか。毎日アマゾン川の流れを見て育ったものは決してこんなちっぽけな人間にはならないだろう。私は綾瀬川を見て育ったせいだ。ピラニアみたいに牙を持っていれば、「小遣いだから自由にさせろ」というくらいに妻に反論できよう。だが、私は鮒にすぎない。少し前にNHKスペシャルでアマゾンの奥地に住む文明に接触したことのない原住民「イゾラド」の特集が放送されていた。私もイソラドであるのなら、こうした物欲や金銭欲から解放されるかもしれないとエスノセントリズム的妄想を抱くが、この虚弱体質なら1週間も生きていられないに違いない。（HK）
たぶん、我が家にあるもののかなりの物がアマゾン産だろう。ポチっとしたら、翌日やってくるのは本当に便利だ。うっかりプライムタイム会員にもなってしまったので、ますます使用頻度が上がった。先日、更新するかどうかを友人と協議したところだが、この頻度では年会費を払ってでも続けるしかない。すっかり動画まで見ている始末だ。友人からお祝いにギフトカードをもらったが、なかなか重宝している。アマゾンの緑は減り続けているのに、私の生活では、アマゾンが増え続けている（M）
イギリス人考古学者ハワード・カーターがツタンカーメンを発掘した話に憧れ、我こそもミイラ発掘に行かねばと思ったら、アラブの春が始まって夢は砕かれた。雄大、壮大、堂々という言葉が当てはまるナイルの肥えた土地にかつて繁栄した文明の逸話の数々は興味深い。古代に繁栄した文明は皆、大きな河川の傍に定住したという共通点がある。メソポタミア文明はチグリス川とユーフラテス川の間に、インダス文明は現在のインド・パキスタン・アフガニスタンをまたぐインダス川、黄河・長江流域の文明はそれぞれの河川沿い。だが約20世紀の時を経て、繁栄を手にしたのはアマゾンである。全人類の欲望を手に取るように把握し、ワンクリックでいとも簡単に際限ない欲求を満たしてくれるのである。国に尽くしきれなかった若きツタンカーメンなら何と言おうか。ジェフ・ベゾスがアメリカのアマゾンを立ち上げたときに申請したドメインはAmazon.comとRelentless.comの二つ。なんと野心的なネーミングセンス。私が目指すはアーミッシュとなってペンシルバニア州に移り住み、畑を肥やし、家畜を育て、遊牧民になる事に他ならない。Wi-Fiのアンテナが一本しか立ってなかろうが、宅急便の再配達が来なかろうが、心配とは無縁の生活を確立したころに川を引いて自分の文明を作ればよい。何か事業を始めるとしたら、やはりその雄大さを表現すべくTonegawa.comかShinano.comにしたい。皆様、よい週末を（N）
